岡山大学で頭が沸騰しそうになる

岡山大学で頭が沸騰しそうになる

岡山大学で2日間にわたる取材。
まず最初は宇宙物理学(宇宙マイクロ波背景放射)について。
我ながら感心する超一夜漬けで聞いてきた。

これは宇宙で最も古い光から原始重力波が測れるという話で、ビッグバンを起こした加速膨張や大統一時代、またニュートリノバーストなどについてであり「なるほど、わからん」と思いながらも聞いていて興奮をおさえきれなかったのだった。

お昼は学食でバターチキンカレー。
相席したのがインド人留学生で、なんだか意味不明な気恥ずかしさを感じてしまった……。

午後はナノ構造化学(個体ナノ空間での分子場効果)について。
たとえば浄水器に使われる活性炭や、ディーゼル排気の有害物質を分解する触媒として使われるゼオライトには、ナノレベルのたくさんの小さな孔がある。
この孔が匂いなどの成分を引き寄せるわけだ。
この現象を「吸着」と呼ぶ。
吸着現象は、たとえば原発事故に伴う放射性物質や、宇宙ステーションの二酸化炭素の除去・排出などいろんな用途は広がっていくだろう……という話だった。

さて、岡山大学2日目。
午前は大気物理学(気候変動)について。
地球の平均気温は、地域によって差があるが概ね15〜20度になっている。
これは太陽熱によって維持される。
しかし私たちの家で考えてみると、暖房をつけると部屋はどんどん暑くなる。
ではなぜ、地球は全ての時間において太陽に照らされているのに、気温が一定で保たれているのか。
それは赤外線によって熱を宇宙に放出しているからだ。
しかしそれだけでは、地球の安定気温はマイナス18度になってしまう。
ここで出てくる要因が水蒸気や二酸化炭素であり、これらの「温室効果ガス」が熱を逃がさないことで、地球は気温の釣り合いを取っている。
地球温暖化とは、このバランスが少しずつ壊れているという話であり、先生からはちょっと衝撃的なお話が聞けた。
やっぱりか……という感じでもあった。

お昼はやはり学食。
全てが安いので、いろいろ栄養バランスを考えて食べてみた。
そして午後は微分幾何学(平均曲率一定曲面の大域的性質の複素解析的研究)。これが今回一番の難関だった。

すごくいい先生だったが、ここ何年かで最も腕を試される取材でもあった。
いい汗(冷や汗)かいたな……。