京都薬科大学

今日は京都薬科大学。アルツハイマー病をはじめとする免疫治療のブレイクスルーについて聞く。

私たちの体にはいろんな免疫機構があるが、大脳には「ミクログリア」細胞しかないことが近年わかった。
血管・神経結合があまりに複雑すぎて、なおかつ異物を排除する壁がすぐに完成してしまうため、胎生期のほんの数日間だけしか原始マクロファージが入り込めないためだ。
だからミクログリアは生涯に一度しか作られるチャンスがない。

そしてミクログリアの役割のひとつに、アミロイドベータという脳にたまるゴミの貪食がある。
しかし老化でミクログリアが機能不全に陥るとゴミがなくならない。すると何が起きるかというと、アルツハイマー病になる。

つまりミクログリアを再生できればアルツハイマー病はもはや驚異ではない。
で、既にミクログリアをiPS細胞から培養する技術はある。
問題はどうやって私たちの脳幹網を破壊せずに届けるかだ。

この壁を超えれば、老人医療の世界に革命が起きる。かいつまんで言うと（非常にかいつまんでいるが）そういう話である。
ミクログリアを脳に注入する秘策についても聞けた。書けないけど。

これは、将来の世界史に残る先生と話ができたのかもしれない。これから谷町で打ち合わせ。その後、堂島で打ち合わせ。