下妻物語

茨城県下妻に住み、ロリータ・ファッションに身を包んだ少女・桃子(深田恭子)がヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)と出会い、数々の騒動に巻き込まれつつ強力な生き様を貫く、というお話。

もしかしたら田舎には今も生き残っているかもしれない、不良のロマンティシズム。
かなりの傑作だった。

生来の真面目さを隠してヤンキーになったイチゴと、その真逆でロココ調に憧れた桃子。
どちらもそのこだわりは、過去の「痛み」によってもたらされている。
だからこそ、彼女たちがお互いに補完しあう姿が違和感なく見える。

自分の道を突き進むには勇気がいるが、ヤンキーにしてもロリータにしても、バカにする人はいるわけで、それを貫くには強くなくてはいけない。
少女たちがその強さを備えて立つ姿が感動的。

あんまり面白いから、2回連続で観てもまだ面白かった。
あと監督、深田、土屋の3人によるコメンタリーが完全にオフ状態でぼそぼそしゃべっていて、これまた良かった。

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