ぐるりのこと。

ひと組の夫婦の、破壊と再生というか。
本作は演出上イライラすることがあって、最たるは「黒い丸ワイプでシーンが切り替わる」こと(サザエさんのエンディングみたいなやつ)。
別に面白いシーンじゃないんですよ。暗くシリアスな場面でもそれをやる。変なの。

ただまあ、怒り泣きしてる最中でもお腹すいたな、とか、こいつ殺したいと思っていても同時に鼻毛がかゆい、とか、人間色々同時に考えることはあるわけで、ひとつの感情だけで支配できるほど単純じゃない。
そういう、人生とはそう判りやすいものじゃないということが描かれているような気もしました。

また本当につらいことや困ったことがあると、他人というのは役に立ちません。
酒を飲もうが遊び回ろうが、それを忘れて消化するというのはできない。
一体何がその苦悩を解決するか。これはもう時間しかない。
ならばせめてその「時間」を寄り添っていこうと思えるのが、愛情というものなのでしょう。

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