クワイエットルームにようこそ
フリーライターの主人公。目覚めると閉鎖病棟で手足を拘束されている。
やってきた恋人に聞くと、どうやら睡眠薬のオーバードーズで倒れたらしい。
なぜこんなことに? 自分は何をしたのか? というお話。
精神病院にいるまともな主人公、というと「カッコーの巣の上で」を思い出すが、
こちらは途中から主人公もまともじゃなかったことが明らかになるという、ミステリー仕立てとなっている。
ただし重い話題を軽いノリで料理しているため、当初は明るい気持ちで作品に入り込むことができる。
主治医として庵野秀明が出てきたのは驚いた。
前半はブラックユーモアとして笑っていられるが、だんだんもの悲しくなってくる。
ただし最後はさわやか。
蒼井優が拒食症?患者の役で出ているが、ただ痩せてるというだけでなく、何か恐ろしいものを背負っているようだがそれを表に出さない女、という難解なオーラをまとっていて、「出来る女優」というのは凄いなと感じ入った。
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