古代ローマ旅行ガイド

先日買った中の一冊。

タイトル通り、2000年前のローマ帝国を旅行するためのガイドブック。
観光地のみどころ、宿の取り方、ショッピング、遠方への送金、地域の名物料理など。

一般的な旅行ガイドと同じく、巻末は「旅行中、よく使いそうな会話」をラテン語で一覧にしてくれているので、いつタイムスリップしても安心である。

最初に驚いたのは、やっぱり「遠方への送金」だ。

旅行にはお金が必要だが、当時は紙幣などなく全てコインなのでかさばるし、現金を持ち歩くのはリスクが高い。
そこでローマおよび地方に事務所を持つ組合や商館にお金を預けると、預かり証がもらえるので、それを持参すれば手数料を引いて各所でお金を引き出せるというもの。
ローマすごい。帝国万歳。

できれば浴場に逗留したいものだ。
床下暖房つきで温浴あり水浴あり、みんなで運動したりゲームしたりで、ワイワイ楽しめる。 トライヤヌス大浴場がいい。

上記とは別の本(私物)『図解古代ローマ』より

『古代ローマ旅行ガイド』の著者はフィリップ・マテザックという人。
この人の著書には和訳されていないもので『Legionary: The Roman Soldier’s (Unofficial) Manual』(ローマ兵士のマニュアル)というものがある。

これは友人に教えてもらったのだが、
1,ローマ軍入隊
2,リクルーターのおすすめ連隊
3,軍隊でのキャリアのススメ
など、
ローマ兵士への転職を考える人に大変具体的な内容になっているようだ。

他にもグラディエーターの手引書(英語)というものもあるらしく、内容は「グラディエーター養成所の1日目に手渡されそうなもの」らしい。
グラディエーターとは何か、アリーナ以外での余暇の過ごし方、死亡以外の引退の仕方などなど。
というか、おそらくだが本当の古代ローマ当時でも、手引き書なら本当にあったのではないかと思う。
さすがに出版はされていないだろうが、待機室などに掲示してたりして。
これは完全に私の妄想だが、

〈手引き書:試合当日について〉
◎剣闘士は5つの装備レベルに分かれる。それぞれの規定に従って準備すること。
◎剣闘士訓練所から闘技場までの地下通路では、私語を慎むこと。
◎通路では3人1組を鎖でつなぐ。まっすぐ1列で歩くこと。
◎試合場に出る昇降機では身を屈め、トラップドアが開くまで顔を上げないこと。
◎客席は5層あり、第1層には元老院議員が座る。特に失礼のないこと。
◎第1層中央は皇帝専用席である。ご臨席の際は必ず最敬礼のこと。

みたいなことがあったんじゃないかなと思う。

まあ、そういうことはさておき。
『古代ローマ旅行ガイド』、すごく面白いんだが、地名が全て当時の表記なのが少々読みにくかった。
ローマ市内についてクィリナリスとかカンプス・マルティウスとか呼ばれるのはいいのだが、これはまあ、当時の旅行ガイドとして書かれているのだから当たり前ではあるのだが、たとえば「マッシリア」と言われても、咄嗟に「マルセイユのことだな」とはなかなか思えない。
だからといって古代ローマを旅行しているのに「マルセイユ」と書くのも変な話で、勝手な要求だとは重々分かっているが。

建物や風景など、当時を再現したCGで載せてくれているのはとても良かった。

ちなみに尾崎八郎先生と雑談していたときに「僕、今こんな本を読んでるんですよ」と取り出したところ、フンフンと読み出してその場で購入の電話注文をされたのだった。

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