文章を書く7つの法則
「文章を書くのが苦手」「何書けばいいのか分からない」
そんな人のために、簡単に始められるポイントを並べておきます。
3つ用意する
物事を書く時、どう掘り下げるべきか。あなたがAという話題を書くとします。
このとき「A」に対し、読者があなたに尋ねそうな3つの質問を考えてみましょう。
例えば「私はお金が欲しい」と言いたいなら、
- 私はなぜお金が欲しいのか。
- お金を手にして、何がしたいのか。
- どういう方法でお金を手に入れたいのか。
といったようにです。
3つあれば、読者は「充分に与えられた」と感じます。勝手に4つめを感じ取ってくれるかもしれない。
疑問を呈するときも、3つの選択肢を与えてください。
手書きで下書きする
「書けない人」はいきなりパソコンに向かってはいけません。
紙とペンを用意し、まず最低限書かねばならない内容をメモしてください。
書式にこだわらず、箇条書きでも、ツリー構造でも、図式化でもかまいません。好きなように。思いつくこと、思い出したことがあれば自由にどんどん書き足します。
一見不要な情報も、たくさん書くと意外なつながりを発見できたりします。
第一稿を書き終えるまで何も調べない
小説もエッセイも、まずは書きたいことを最後まで書いてください。
迷う箇所やどう書いていいか分からない箇所は、空欄にしておけばよいのです。
どうせ読み直しをするので問題ありません。
推敲の段階で類語辞典や漢字辞典を調べるのはいいとしても、最初の原稿で調べる必要があるものは、どうせ「いらない文章」です。
必ず推敲する
書いた文章は必ず、客観的な気分で読み返してください。いきなり完成原稿を書ける人はほとんどいません。
大抵の場合、ざっと書いた文章には不要な単語、説明不足な箇所があるものです。ただそれらを自分で気付ける人は大したものです。
分からなければ人に読んでもらいましょう。
もしくはしばらく「寝かせる」。
「ラブレターは夜書くな」といいます。
なぜなら「朝読み返してみると、大抵は頭を抱えるような内容になっている」からです。
だったら朝、書き直せば良いのです。
問題は推敲せず、夜の内にラブレターを送信なり投函なりしてしまうことです。
巧い人を模写する
世の中には、あなた好みの文章巧者がいるはずです。
その人の作品を、最初から最後まで「手書き」で書き写してみてください(短いものでかまいません)。
私個人の好みですが、エッセイなら山本夏彦や向田邦子、短編小説なら芥川龍之介あたり。のたうちまわるような文体が好きなら、谷崎潤一郎、野坂昭如、町田康などがおすすめです。
ちゃんと根拠を調べる
先述の「調べるな」と矛盾するようですが、そうではありません。
推敲段階では、ちゃんと調べてください。
下手な人の文章にありがちなのが、だらだらして中身がないもの。
良い文章は一般的に「面白い」+「役に立つ」ものです(どちらかが突出していれば片方だけでもよい)。
「面白い」とは何か。それは「読みやすく」「オリジナリティがある」ものです。
「役に立つ」とは何か。それは「興味をひく話題」に「的確な情報が必要充分にある」ものでしょう。
もし情報がウソや推測にすぎないとすると、よほど「面白い」ものでないと通用しません。
ここまでで6つ書きましたが、「それができれば苦労しない!」という人は、以下の練習法を行ってみてください。
写真のキャプションを考える
まず何でもいいので、写真を1枚用意します。それを簡潔に説明する文章を考えてみてください。
書くことは以下の3つです(1で書いたように「3つ」です)。
- その写真は、一体何を写しているか。
- 写っているものは、どういう状況で撮影されたものか。
- その写真から、どのような印象を受けたか。
これを短い文章で、いかにわかりやすく書けるか。
日記ブログなど、一番やりやすいのがこのパターンだと思います。
以上、簡単に並べてみました。
目標は常に高く!
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