幸せはシャンソニア劇場から
僕はこういう「小屋」を描くお話が大好きです。
緞帳が上がり、暗い舞台裏から照明の輝く表舞台へ。
ハレーションの隙間に見える観客の顔。
今日やってきた観客たちが喜ぶかどうかが評価の全て。
この恐怖を耐えきるには、常人ではいられない。
けれどもちろん、劇場を出れば普通に生きる生活人でもある。
パリの下町。人民戦線が出てくるから、1900年代前半かな?
そこの劇場が不況とストで閉じてしまう。
必要なのは定職だけど、スタッフたちはなんとか劇場を復活させたい。
じめじめと湿った石畳の小径を少年が駆けてゆきます。
みんな貧乏だけど、精一杯生きてる。
さあ、泣かす仕掛けは揃いました。
小屋を復活させるのは、ひとりの天才歌姫です。
舞台は冷酷なもの。努力ではどうにもならないものがあります。
天才だけが舞台を支配できるのですから。
そしてようやく、という時に悲劇が待っています。人は堕ちてゆく。
昔ドラマで見た、萩本欽一の「ゴールデンボーイズ」を思い出しました。
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