大震災 欲と仁義

空き時間に読んだ本。
一冊目は荻野アンナ「大震災 欲と仁義」。
前半は副題の「欲と仁義」の仁義編にあたる。
つまり避難所で見たいい話が書いてある。

問題は後半、「欲」の部分。
避難所で起きる支援物資の私物化問題。
その中には誤解もあるし、謎のままの部分もある。
人は物事を隠されると、そこに裏があると勘ぐります。
しかし隠すには隠すだけの、やむをえない事情もある。

人間の日常は清濁いろいろあってグレー色なのに、一大事が起きると白か黒に染まることを強要してしまう。
人は悪事なら少々の差異があっても結束できるが、正義となると少しの差異も許せなくなる。
そのためなかなか団結できない。

団結できないことを知る人は、それ以上の崩壊を防ぐために「隠す」。
闇があって光は輝く。
人にはどちらの面もある。そのことを考える一冊だった。

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