隠れた名作「ワニワニパニック」

隠れた名作「ワニワニパニック」

最近、とんとゲーセンに行かなくなった。
たまに入ってみると、カードを購入しないといけないとか、多人数筐体だったりとか、一見では理解の難しいシステムだったりとかで、そんなにやりこむ気はない、ややこしいルールを覚える気もない自分には縁遠い存在になってきた。

そんなアミューズメント施設の中でも、もう20年以上、全国で現役稼働している超ロングセラーゲームがある。
単純でわかりやすいルール、適度なプレイ時間、老若男女の誰がやっても無条件に盛り上がる。
それが「ワニワニパニック」。
ナムコが1989年に発表したエレメカだ。

1989年稼働開始。5匹並んだワニをハンマーで叩いて撃退するというモグラ叩きゲームの亜種だが、一定のラインまでワニが進むと噛まれたことになり減点したり、得点により難易度が変化するなどといった要素が追加されている。ゲーム後半はワニが「怒った」ことでスピードが上がるのも特徴。制限時間は50秒で、40匹以上叩くと10秒間延長される。叩いたことを示すセンサーはハンマー側ではなくワニ側に設けられているため、例えば素手で叩いても得点が得られる。ロングセラーとなり、続編や派生エレメカが出ているほか、高齢者向けのリハビリエンタテイメントマシンとして『ワニワニパニックRT』がリリースされている。

Wikipedia

他のゲームでプレイ時間50秒だったら舌打ちするかもしれないが、ワニワニパニックなら納得できる。
いろんな音声がごちゃまぜになって相当うるさい施設でも、このマシンの「イテ!」「モー、怒ッタゾ!」という台詞はしっかり聞こえるはずだ。
であるから遊んだことのなくても、その存在くらいは知っている人が多いだろう。

そう思うと、

一定の順序で出現するワニ → それをリズムよく叩く → うまく叩くと音が鳴る(イテッ)

これは数ある音ゲーの仕組みと同じである。
つまり音ゲーの元祖なのかもしれない。

ただしたまにセンサーの壊れたワニがまぎれていて、叩いてるのに「パクッ」とされてしまうから油断できない。

また上記Wikipediaにも書いてあるが、リハビリマシンとして活躍しているようだ。
握力や敏捷性、ファンクショナルリーチ、反応時間の向上に役立つのだろう。
またエアホッケーなどと異なり、車椅子でのプレイも問題なさそうだ。
ついでに、プレイ動画なんてあるのかなと思って探してみた。

しかし当然、大半のプレイ動画がゲーセン内で撮影されているためうるさい。
比較的いいのは↓これ。

追記:
ワニワニパニック、『幼稚園』2020年3月号で付録になっています。