小説家を見つけたら
16歳の黒人少年が、プロのバスケット選手を夢見つつ小説を書く。
そんな彼が、その文章を見た偏屈な謎の老人と交流を持つようになる。
老人は有名な小説家だった、というお話。
物語の前半はかなり静かな展開。
しかしショーン・コネリーの「俳優力」によって、
彼が演じる小説家と主人公がどう絡むのかという興味が、作品を観る持続力として作用する。
大物俳優の正しい使い方。
ということはつまりショーン・コネリーがいなかったら、ちょっと心配になるお話ではある。
全体的に「じわじわくる」話で、ものすごく感動するものではない。
ただ人間が最も感動する要素のひとつに、「秘された功績を周囲が認め、賞賛すること」があるが、
それを強調するがあまり、主人公の敵(クロフォード先生)を、必要以上にコケにしている感もあった。
ラスト、急に端役でマット・デイモンが出てきて驚く。
なんだかんだ言ってハッピーエンド。
こういう映画はそこが重要だ。
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