「青池保子展」に行ってきました
神戸市立小磯記念美術館で2023年9月24日まで開催していた「青池保子展」に妻と行ってきました。
(妻が愛読者で、実家に『エロイカより愛を込めて』ほぼ全巻がある)
さて青池さんの漫画家デビューは中3。早い!
下関在住で、学校通いながら航空便を駆使して週刊連載してたと。すごすぎる……。
昔の漫画家、特に少女漫画って10代前半に才能開花する人、多くないですか?
今回の展示を見る前に、妻から「予習に」と『魔弾の射手』を渡される。既に何度も読んでいたが再読して臨む。
それにしても、絵は独学のはずだが圧倒的な上手さ。
トラファルガー海戦時の帆船や、14世紀リベリア半島の風俗などため息の出る絵力。
キャラの造形は宝塚歌劇に通じるものがある。
1980年代の少女漫画の誌名やアオリなどで、やたらと「ロマン」が付くのも宝塚と似ているな……などと考える。
「えっ?」となったのは、生原稿を見ていて、1978年の時点でエーベルバッハ少佐やジェイムズくんが他作品にゲスト出演していたこと。
一体『エロイカ』を何年から連載してたんだよ、と思ったら1977年でした。驚愕。
ストーリーのネームは、ノートにびっしりアイデアをまとめてある。
先日の高畑勲展でのそれと似ていて、デキる人は普段他人の目に触れない下地の部分で、圧倒的な基礎固めをしてるんだなと改めて思い知りました。
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