レビュー

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トゥルー・グリット

何かの話で聞いたんですけど、ロシア人というのは物語でも歌でも「母なる大地」というテーマを持ち出されると、思わず涙腺が決壊してしまうんだそうです。 日本人だと何だろう、「焼け野原からの復興」とか? で、おそらくですが、アメリカ人はこういう話(西部劇)がたまらんのだと思います。 乾いた、土臭い風の吹く南部の田舎町。 法治を尊重するが、そんなものが何の役にも立たない世界と隣り合わせ。 悪人を追って荒野を […]

サンタクロースになった少年

少年ニコラスは、いかにして「サンタクロース」になったのか。 なぜサンタクロースは赤い服を着て、トナカイの引くソリに乗り、クリスマスになると子供たちの元へ深夜プレゼントを渡しにやってくるのか、という謎が解き明かされます。 確かに落ち着いて考えてみると、サンタの行動ってちょっと突飛なんですが、この作品を観れば「そういうことだったのか」と判ります。 上映時間80分と短く、さらっとまとまっていて、ええ話や […]

アメリカン・ティーン

アメリカ中西部の町に通う5人の高校生を映すドキュメンタリー。 生徒会副会長を務める「女王様」や、 奨学金が必要なのにスランプ気味なバスケットボール部のスター選手、 理想の恋人を追い求めるオタク青年、 登校拒否に陥るサブカル少女など、 の中に数多ある「アメリカのハイスクールドラマ」って実は本当に等身大の高校生を描いていたんだ!という驚きが。 ただしドキュメンタリーといっても、おそらく「作り」の部分が […]

アンヴィル!夢を諦めきれない男たち

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ドキュメンタリー。 一度は名声を手にしたロックバンドが、売れないまま30年。 好きなことをやり続ける勇気、そして苦しみ。家族の温かさ。 そして何より30年、ずっと一緒に居続けた友情の濃さ。 ラスト、子供のような笑顔で渋谷の街を見上げる二人。 号泣してしまった……。 [amazon_link asins=’B0035NO794′ template=’AmazonJ […]

ガリバー旅行記

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ジャック・ブラック主演のコメディ。 時は現代、新聞社でメール係の男がバミューダ海域で遭難、小人国にまよいこむというお話。 よく判らないノリが多くて、全体としてはついていけませんでした。 以前観た『センター・オブ・ジ・アース』と同じで、ちょっと子供ノリかな。 小人国は中世ヨーロッパ封建風ですが、途中から唐突にロボットバトルになります。 どういう文明観だ。 ラストのこれまた唐突なダンスで、自分の心が急 […]

クレイジー・ハート

かつては大ヒットを飛ばしたが、今は鳴かず飛ばずでドサ回りしてるロカビリー歌手のロードムービー。 主人公をジェフ・ブリッジスが演じています。 かつて自分のサブをやっていた若者が売れっ子になっていて、その前座をやらされる屈辱。 でも実入りがいいから断れない。 しかもその売れっ子がまた、いい奴。 それだけに振り上げた拳を持っていく場所がない。 すぎた時間は戻らない。その悲哀。 また主人公は、若い頃はダメ […]

トゥヤーの結婚

中国の内モンゴル自治区における少数民族を扱った作品。 「まあ、ドキュメンタリー見るくらいの気分だな」なんて思ってたら、めちゃくちゃ面白かった。 主人公のトゥヤーはすさまじく働く母親で、息子がひとり。 羊を放牧しつつ、毎日水をくみに10キロを往復してる。 夫は事故で下半身不随になり、以来働けない。 しかしトゥヤーもトラックに挟まれた男友達を救おうとして、ぎっくり腰に。 これでは生活が立ちゆかない。 […]

月に囚われた男

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近未来、月に単身赴任している鉱物会社の男。 話し相手はロボットだけ。 3年の契約期間もあと2週間、という時になって、 基地の外で不審な事故車を見つける、というお話。 ほぼ完全なひとり芝居。 おそらくCGもほとんど使わず、宇宙船と月面のセットで撮影されています。 主人公の話し相手になるコンピュータもパンチカードでも打ち出しそうな「昔のコンピュータ」で、あえて「古き良きSFの近未来描写」をしているのか […]

大震災 欲と仁義

空き時間に読んだ本。 一冊目は荻野アンナ「大震災 欲と仁義」。 前半は副題の「欲と仁義」の仁義編にあたる。 つまり避難所で見たいい話が書いてある。 問題は後半、「欲」の部分。 避難所で起きる支援物資の私物化問題。 その中には誤解もあるし、謎のままの部分もある。 人は物事を隠されると、そこに裏があると勘ぐります。 しかし隠すには隠すだけの、やむをえない事情もある。 人間の日常は清濁いろいろあってグレ […]

クラッシュ

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昔大阪の塚本駅でアラブ人(たぶん)の親子が、切符を買わずに改札を通ろうとして、駅員に止められていた。 父親らしき初老の男性はおろおろと戸惑っていて、横の息子らしき青年は父をかばって駅員に抗議している。 しかし2人とも日本語が話せない。 駅員は切符の販売機へ2人を連れて行き、目的地を聞こうとするが、どうにも意思の疎通ができない。 そのうち父親が駅員にお金を渡したので、駅員はそれを自販機に入れようとす […]

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