クレイジー・ハート

クレイジー・ハート

かつては大ヒットを飛ばしたが、今は鳴かず飛ばずでドサ回りしてるロカビリー歌手のロードムービー。
主人公をジェフ・ブリッジスが演じています。

かつて自分のサブをやっていた若者が売れっ子になっていて、その前座をやらされる屈辱。
でも実入りがいいから断れない。
しかもその売れっ子がまた、いい奴。
それだけに振り上げた拳を持っていく場所がない。
すぎた時間は戻らない。その悲哀。

また主人公は、若い頃はダメ男だったようですが、
年老いて色々経験して酸いも甘いも判ってる。
だから人間関係なんてものには、はなから絶望してるところがあるのに、人とのつながりを求めてしまう。

こういう負け組映画というと、ミッキー・ロークの『レスラー』がある。
どちらも落ちぶれてどうしようもないが、こちらは主人公が割と常識人。
そのため妙に穏やかであっけない展開が続きます。

こういう作品は最後破滅するのが定番ですが、そうでないところが良かった。