現代の芸能人は「私」を売るしかない

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島田紳助資産 800万円時計や5000万円の学生用マンション等 (NEWS ポストセブン)
– Yahoo!ニュース

大きなお世話だろう。
人は自分の仕事は報われないと思うくせに、他人は巧くやって大儲けしていると信じて疑わない。
プロの実業家かと書くが、余った金で不動産を買っただけだ。
ビルが2棟で4億とか、豪邸を7億円で買って5000万円で売るだとか、それのどこが「プロ」か。

かつて寄席で食べた芸人は、楽屋の奥に陣取って風格があった。
売れれば売れるほど動かなくなる。
しかしテレビ芸人は売れるにつれて移動する。局から局へ飛び回る。

テレビは本物の芸を見せるには尺が足りない。
いきおい素人芸か、プロの私生活や素の姿を見せるしかなくなる。
そんなものを30年続けても威厳は生じない。

ならばと体に金を巻き付けるがごとく、高級時計やブランド服をまとって走り回る。
さながらジプシーである。しかし人はそれを見て表向き頭を低くする。
そしていざ叩けると判れば、一斉に叩くのである。