1才児が情報戦をしかけてきた

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もうすぐ2才になろうかという次男であるが、最近「主語+述語」で話すようになり、わりと会話が成立してきた。
(たとえば以前は「お茶」だったのが、今は「お茶飲みたい」のように)

で、彼がある要求を通そうと妻の顔をひっかいた。
「ごめんなさい、って言いなさい」と諭すと、プイッと横を向いたり、その場を去ろうとしたり、あるいは自ら別の話題を話しかけてきたりする。
他のことは返事する。つまり理解して嫌がっているのである。
顔をつかまえてこちらを強制的に向かせると、露骨に目を上下左右に動かし、けっして目を合わせようとしない。

数時間たってまた妻を叩いたので、こらっと叱ると、エーンと泣き出した。
それで「泣いてもだめ。ごめんなさいは?」と言うと彼は部屋を駆け出し、ベランダに出てガラス戸を閉めた。
追いかけてガラス戸を開けようとしたら、思い切り閉め直されてしまった。

そしてこちらを一瞥し、あろうことか、外に向かって大声で泣き始めたのである!
 
誰がどう見たって「年端も行かない乳幼児が部屋から締め出された」図である。
かわいそうに!一体どこの家だ?ってウチじゃないか!!

いきなりこんな情報戦をしかけてくるとは……思わず感心してしまった。

その後、こちらがガラス戸から手を離すと、向こうも黙ってこっちの様子をうかがっている。
ガラス戸に触れるとすぐにガラス戸をおさえ、泣く準備をしている……。
そこで私はガラス戸の前におもちゃ箱を運び、彼の目の前で遊ぶことにした。
天岩戸作戦である(内外逆だが)。
 
ねらいどおり、彼は「えっ?」という顔でこちらを見だした。
無視して遊んでいたら、「あっ……あっ……」とガラス戸に顔をつけてこちらを見つめている。
プラレールを連結して積み木の上で不安定に走らせたあたりで、自分から部屋に入ってきて「それちょうだい、それちょうだい」と言い出した。
 
「ごめんなさいは?」
そう言うと目線を横に外し、ものすごく不満そうな顔をしながら「……うん……」と頷いたのであった。

ふっ……まだまだお尻が青いようだな……(本当に青いんだけど)。