繰り返しフィールドの活用

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繰り返しフィールドについて。


集計は複数のレコード間の数字フィールドの計算を対象にしている。だから、1行=1レコードで構成しないと集計が出来ないのである。
繰り返しフィールドで請求書などを作ってしまうと1ヶ月にりんごがいくら売れたか、という集計ができないのでデータベースとしては不都合なものになってしまう。

http://filemaker9.seesaa.net/article/124482670.html
という、一見便利で実は厄介なのがこのフィールド。しかし利点もあります。
私がちまちま作ってるテンプレート「Complete System」に蔵書というカテゴリーがあります。
そこの中に、本の表紙を縦横にタイル状のリストとして表示する機能があります。
まずはリレーションを使って13列の横並びにし、さらにリスト表示にして縦にならべてみます。
6行表示されているので、13×6で1画面に78冊表示されました。
lib1.jpg
レイアウト表示。
lib2.jpg
しかしこのレイアウトの欠点は、ウインドウサイズを変更した時です。
リスト表示は、「自動サイズ変更オプション」に反応しません。
↓のように、ウインドウを大きくしても縦横ともに空白ができます。
lib3.jpg
ではリスト表示を使わず、ポータルを並べてタイル状にします。
lib4.jpg
これは6行のポータルを横に13列並べて表示しています。
レイアウト表示にすると、こうなります。
lib5.jpg
今のところ、79冊めからはどうしているるかというと、タブレイアウトを使って2枚目のタブに79冊め~を表示します。
当然、3枚めのタブは157冊~、4枚めは235冊~となります。
しかしこれでは、必要な分だけタブを増殖させねばならず、しかも必ず足りるとは限りません。
この場合、ウインドウサイズを変更するとどうなるでしょうか。
ポータルに「自動サイズ変更オプション」で上下左右に伸縮するよう設定した場合、それぞれがウインドウサイズに対する割合で伸縮しようとしてしまい、まともに表示されません。
lib11.jpg
縦方向のみであれば、ポータルは別のそれと干渉しあいませんので、まともに伸ばせます。
(わかりにくいが、↓は縦方向にだけ画像サイズが伸びたので、右に空白ができた状態)
lib6.jpg
とりあえず「ポータルは単体で伸ばす分には安全」と判りました。
では横方向をどうするか。複数のフィールドを並べるから、「自動サイズ変更オプション」がおかしくなる。
では1つのフィールドで複数のオブジェクトを横に並べればいい。
というわけで、繰り返しフィールドの登場!です。
lib7.jpg
13回水平に繰り返すよう設定したフィールドを横に引き延ばすと、全て均一に伸びていきます。
これを1つのポータルで縦に6行並べれば……
lib8.jpg
縦横ともに伸縮自在!
ウインドウの端をドラッグして動かすと、それに合わせてオブジェクトもぐいぐい拡大/縮小します。
lib9.jpg
小さくしたり、大きくしたり。フリーダム。
lib10.jpg