上野科学博物館「ラスコー展」
- 2017.02.17
- レビュー
昨日は映画『沈黙』を観た後、次の予定が上野の文化会館だったので、その前に科博に駆け込み「ラスコー展」。
最初に知ったのは、小学生時代の図鑑「人とからだ」だったと思うが、ちょろっとした洞窟に絵がちょろっとあったくらいのイメージだった。でもそうじゃない、全く違った。
ラスコーの洞窟は長くて複雑で、200メートルの深さにわたって無数の線刻画があったのだ。
しかも壁面だけじゃなくて高い天井にもいっぱい。
(写真は精巧なレプリカなので撮影OK)
一応言っとくと、クロマニヨン人は洞窟になんて住みません。真っ暗だから。
ということは1人でできることではなく、彫って塗る人、手元で明かりの燃料(獣脂)を注ぎ足しする人、もしかしたら染料や筆を作る人なんかも特化した才能があったかもしれない。
となると絵心のある奴が手慰みに描いた、というものではない。
たとえば宗教画のように、ある集団にとって非常に深い意味・意図があってやったことだなと。
そういう説明はなかったが、『沈黙』を観た直後ということもあって、個人的にそう感じました。
どちらにしても集団作業は確実。
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