レビュー

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梅小路の京都鉄道博物館

梅小路の京都鉄道博物館に行ってきた。行楽日和の休日だから大混雑を覚悟していたが、ほどほどといったところでいつも通り運が良い。 とりあえず館内は本物の列車がいっぱい。たまに運転席に座れる列車あり。切符の券売機があって、切符を購入(無料)すると改札が通れる。改札はスケルトンで中の機構が見える。さらにSLのスタンプを押してもらえる。 1F奥にはSL機関車の転車場。機関車がずらり並んでる。菊のご紋の入った […]

クリストファー・ノーラン『ダンケルク』

ありがとうノーラン。こういうのが観たかった。 人々が、勝ち負けだけでなく現在の状況すら訳も分からず右往左往させられ、生き死にを決めるのは強さでも決断力でもなく「運」。そういう異常な極限状態をすぐ近くで見せてもらっている。そんな感覚。同じノーランでも、『インターステラ』などとは全く質の異なる作品。なんというか、「物語」はあるんだけど「脚本」がないというか。 上映時間150分越えは当たり前のノーラン作 […]

のび太の南極カチコチ大冒険

映画初体験の息子と一緒に。思えば僕自身の人生初映画も大長編ドラえもん第1作「のび太の恐竜」であり、感慨深いものがあった。 何せ息子にとっては生まれて初めての映画館だから、「もう帰る」と言われて途中で出ることも覚悟していた。しかし息子は2時間じっと観て「楽しかった!」とニコニコ。ありがとうドラえもん。 映画の内容は各所で言われた通り、下地が完全にH・P・ラヴクラフトの『狂気山脈』。私は映画を観に行く […]

上野科学博物館「ラスコー展」

昨日は映画『沈黙』を観た後、次の予定が上野の文化会館だったので、その前に科博に駆け込み「ラスコー展」。 最初に知ったのは、小学生時代の図鑑「人とからだ」だったと思うが、ちょろっとした洞窟に絵がちょろっとあったくらいのイメージだった。でもそうじゃない、全く違った。 ラスコーの洞窟は長くて複雑で、200メートルの深さにわたって無数の線刻画があったのだ。しかも壁面だけじゃなくて高い天井にもいっぱい。(写 […]

スコセッシ『沈黙 サイレンス』

観たのは『沈黙』。いやー、良かった。 まず音。BGMがほとんどなくて、自然の音の響きが非常に良かった。 これまで自分の中で「音ベスト」は『ノーカントリー』だったが、本作をベスト1に差し替えても良いと考えている(何様だ)。 お話としては、主人公ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)は、しばしば自らの苦しみをキリストの苦難になぞらえる。 となると、キチジロウ(窪塚洋介)はユダなのかな。 しかし偶然な […]

神戸市立博物館「古代ギリシャ展」

家族で観てきた。しかし4才男子を連れて博物館というのは、なかなかの試練であった。 とにかく息子は展示物を見せても瞬時に飽き、走ったり大声をだそうとしたりする。館内でちょっと声を出しただけでエコーが凄い。途中でタコを描いた壺があったかと思うと、「タコ?タコ?足7本!え?8本?」みたいに騒ぐ。一応、子ども的には声のボリュームを普段よりかなり下げてはくれているが……。なだめすかし、抱っこをし、息子に通じ […]

読みました『ニコライ二世とアレクサンドラ皇后 ロシア最後の皇帝一家の悲劇』

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革命前のサンクトペテルブルグは「北のヴェニス」「雪のバビロン」と呼ばれ、イタリアの建築とフランスの調度によって壮大華麗に彩られていた。人々はチャイコフスキーやボロディンを聞き、ドストエフスキー、プーシキン、ゴーゴリ、ツルゲーネフ、トルストイを読んだ。 ニコライ二世とアレクサンドラ皇后―ロシア最後の皇帝一家の悲劇 作者: ロバート・K.マッシー,Robert K. Massie,佐藤俊二 出版社/メ […]

観てきました『この世界の片隅に』

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観たいなあ、観たいなあと思いつつ時間がなく、ようやくにして、シネリーブルで『この世界の片隅に』を観てきました。 konosekai.jpこれは『シン・ゴジラ』みたいに「ここがよかった、あれが面白かった」といったことが言えない。本当は言えるんだけれども、下手に言うとこの作品を安く売ったみたいな気になってしまう。それでもって、感動もした。感動したんだけれども、「泣けました!」みたいな安易なことは、やっ […]

『シン・ゴジラ』無事3回目

昨日深夜、無事帰宅しました。結局昨日も、ギリギリ2時間の空きを作って新宿のIMAXで観賞。3回目。我ながら病気。観てない時間が禁断症状みたいになっている。 自衛隊と在日米軍はともにゴジラに完敗するわけだが、日本政府が繰り出す対ゴジラ最終決戦兵器の名は「無人在来線爆弾」。これだけでも本作を見る価値がある! 「無人在来線爆弾」。繰り返してしまったが、この熱血感あふれる言霊の力といったら。品川でボロクソ […]

『シン・ゴジラ』鑑賞2回目

成り行きで、電力会社の偉い方と2人で観賞。 日本の原子力行政について、電力会社や原発の問題点を忌憚なく(しかも現場の実情やデータ込みで)話せる貴重な方です。 映画館を出た後はずっと、「あのシーンはどうだったか」「これについてはどう感じたか」みたいなことを話し合ってました。 1回目と2回目で観ていて変化したのは、ゴジラに対する感情。1回目はひたすら怖かったのが、2回目はゴジラが哀れでなりませんでした […]

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