第6回AJC定期勉強会
2019年4月25日、第6回AJC定期勉強会を兵庫県私学会館で行いました。学習塾・私学・教育関連企業さまより、会場の定員MAXとなる60名のご参加をいただきました。
勉強会では株式会社Sapiens Sapiens 山内勇樹先生による「英語4技能習得と大学入試対応について」からスタート。
山内先生は偏差値39からアメリカの名門UCLAに入学して脳神経科学の研究をされてきたという驚きのエピソードから始まり、中高生への英検、TOEFL、IBT、GTEC、TEAPなどに向けた英語指導という具体的な対策について「どこから始めるのか」「何をするのか」というお話をいただきました。
ネイティブや帰国子女の教員だと「最初から英語が話せる」場合が多く、実は日本人の英語教育にはあまり役立っていないのではないかという課題設定に始まり、全く英語が話せない状態から話せるようになった日本人教員が鍵を握るということでした。
またこれからは英語ができるとは理解できる、というだけでなく発信することが重要であり、理詰めの英文を目指さず、とにかく頭に浮かんだ英文を話してから現実の英会話として機能する形に修正するという教育法の実践まで踏み込んだお話となりました。
続いてPSコンサルティングシステム代表の小林弘典先生から「学習塾・私学に突きつけられた課題―高大接続システム改革を前にして―」と題したご講演をいただきました。
小林先生は学習塾コンサルタントとしての豊富な経験をもとに、まずは経産省調査による受講生・事業所・学校数など全てが減少しているという現在の塾・私学を取り巻く環境を概観しつつ、その中で生き抜く、発展していく選択肢は何があるのかというお話をいただきました。
印象的だったのは「大人数相手の【よろずや】はやっていけなくなる」という話で、従来の集団指導と個別指導を超えてまだシステムとして未完成の「自立指導」に向けて専門化あるいは多角化の道を探るべきだという貴重なご指摘でした。
次回の勉強会は6月20日(木)で、GMOメディア株式会社代表取締役の森輝幸さん、経済産業省商務・サービス政策課長の浅野大介さんにご登場いただきます。
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