100均商品だけでiMacを開きハードディスク破壊

100均商品だけでiMacを開きハードディスク破壊

はじめに

うちのiMac(Mid 2010)がついに動かなくなったので、廃棄(PCリサイクル)に出すことにしました。
ただなんとかApple IDの解除はできたものの、ハードディスクをまともに消去するところまでは叶わず。
なのでここは後学のためにと、HDDを破壊してからリサイクル手続きを取ろうかと。

最初はハンマーでぶっ壊してストレス発散(笑)しようかと思ったのですが、
話によるとリサイクル業者さんにとってはここから採取できるレアメタルが貴重なお金の元。

だったらできるだけ綺麗に渡せるようにしよう。
でもハードディスクは壊してみたい。
この2点を両立することにしました。

まずディスプレイを外す

まずはフロント部分のディスプレイを取り外します。
こちらは強力な磁石でくっついているため、取り外し用のネジはどこにもありません。
一瞬、「磁石だったら馬鹿力を出せば外せるのでは?」とも思いましたが無理でした。
専用のオープナーもあるようですが、まずは100均に行ってこれを購入。

レバーをくいっと曲げると吸盤が吸い付くというタイプのもの。
これじゃなくても、似たようなものなら大丈夫です。

このように端っこにとりつけまして……

おりゃっ、と力を入れると、案外簡単にフロントガラスが外れます。
次はディスプレイを外します。

このような星形のネジ山になっています。外すのは左右の6カ所。
上部の方のネジはカメラなどを留めるもので、ディスプレイとは関係ないのでそのまま。
ただ星形ですので、普通のドライバーでは回せません。

またもここで100均へ。ダイソーで売っている「精密ドライバー30本セット」を購入。
(ただしこれは100円ではなく200円)
でもこんなに揃って200円というのも、おそろしいコスパだと思います。
タイトルで「100円商品」とは言わず「100均商品」と書いているのは、そのあたりの配慮と申しましょうか。

ネジはそんなに固くはありませんでした。普通の力で回ります。
全て外したら、少し上に持ち上げる感じでディスプレイが取れます。
いくつかケーブルがロジックボード等とつながっているので、ツメで外しましょう。

これがハードディスクの換装などであれば、
部品が壊れないよう、変な場所を触らないよう、
かなり難易度の高い慎重な作業になりますが、今回は気にしなくていいのでぐいぐい行きます。

はい、取れました。ディスプレイの裏はこうなっているのですね。
まだDVDドライブ(右端真ん中)のあるモデルだったなあ……としばし感慨にふける。
ちょうど中央にあるのがハードディスクです。

ハードディスクを取り出す

次にハードディスクを外します。上の2本のネジとコネクタを外せば、
下は突き刺さっているだけなので上に持ち上げれば抜けます。
ネジは全て同じ星形です。

裏返すとこの通り。

ハードディスクを開く

さて、ついにハードディスクを開きます。本来は絶対に開けちゃいけない部分なのでワクワク。
ドリルで豪快に穴を開けてもいいんですけど、ここはひとつ美しく行きます。
まず周囲の6つのネジを取りますが、実はシールの裏にも1本あります。このあたり。

ここを開けないと「なぜ開かないんだ!?」と焦るので注意しましょう。

開きました。ああ、ついに開けてしまった。もう後戻りできない。
別にいいんですけど。

プラッター(円盤)の中央の軸を外します。
そのままだとくるくる回ってしまうので、手でおさえながらドライバーを使います。

プラッターだけをとりのぞき、再び各所を戻して作業終了。
キラキラしているので何かに使えそうな気もしますが、特に思いつかない。
というかすぐに酸化するはず。

アクチュエータ(磁気ヘッドの根本の部分)に磁石があるんですけど、磁石は間に合ってるので取りませんでした。
で、見た目は元のiMacへと元通り。

ただフロントガラスをくっつけるための磁石が強力すぎて、ネジを元のように回すのが一番難しかった。
油断するとすぐにネジが磁石に吸い寄せられてしまって回せない。
やはり単なる破壊で作業できたのは良かった。
これが例えば「HDD→SSDへの換装」といった作業であれば、自分なら迷わず業者さんに出します。

これで憂いなくPCリサイクルに出すことにします。