All About マイコンBasicマガジン

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2024年5月18日に行われたベーマガイベントに行ってきました。
会場は東京都大田区のアプリコ。

長蛇の列に並んで会場に入ると、『ザ・スキーム』の「I’ll save you all my justice」が流れていた。途中のジングルも『アクトレイザー』だったな。
司会は私が山下章氏。今でも『チャレンジ!AVG&RPG』などは、内容を通しで脳内再生できるくらいに読んだなあ。

自分的にはBug太郎氏のPC-8001プログラムが動いているのを実見できたのが良かった。
当時実機がなくても、画面写真だけでわくわくするアイデアと技術の結晶だと分かったし、「N-TYPE」など実際はどんな風に動くんだろ?と思っていた。
(当時のページ発見しました)

そして今日見た実際の動きは、当時の予想を超えていた。
しかも続編を同じN-BASICで試作されていた。凄い。
またYK-2(古代裕三)氏のPC-88を2台使った『沙羅曼蛇』ステレオ演奏もそうで、掲載当時に想像しかできなかったことが実演されてる。これだけでも来て良かった。
印象的だったのは、永田英哉(Yu-Tou)氏の『アフターバーナー』PCMドラムダンプリスト。
そうだそうだ、「打てるかこんなの!」と投げ出したから覚えてた(笑)
こちらも当時のページ発見。

そもそもベーマガで最初に打ったのが永田氏の作ったVGMプログラムで、ところが当時X68000PROの仕様だかバグだかで、事前にトラックバッファを広げないと正しく入力してもFM音源が鳴らなかったんだ。
それで悩みに悩んで、通ってた高校のパソコン部の扉を叩いたのだった。懐かしい。
入部はせずにメモリ解放のやり方だけ教わったんだけれども。
ベーマガ編集部の面々、さらに断空我氏やうる星あんず氏なども「あ、ほんとにいたんだ」と当たり前なのだが謎の感動があった。
ただ何人かの方は自分の中で「Oh!X」や「ゲーメスト」とごっちゃになってた。その辺りの関係者もおそらく会場にいたはず。

そんなあんず氏の『ゼビウス』全16エリアクリアの実演。1500人くらいの監視下で、しかも横からトークも入りながらでやるんだから凄すぎる。
自分はかつてX68版『源平討魔伝』を、あらゆるルートでノーミスクリアできるまで鍛えあげていたが、今やったらおそらく三種の神器が揃わなくて鎌倉入りできないだろう。
ここまで、数々の実機が動いてるだけで凄いが、それをまた映像変換して音声付きで大画面に投影してるのも、もう見ているだけで冷や汗が出る。

マイコンソフトのくだりは、『タイニーゼビウス』からの松島徹氏のエピソードが良かった。
他に、たとえば『バブルボブル』収録の「サイバブルン」(バブルボブル+サイバリオン)のことなど聞きたいなあ。裏話があればですけど。既にやってるのかな。また機会があればぜひやってください。
会場の前では物販。
中学生の頃、先輩の家で死ぬほどリピート鑑賞したイース2オープニングがこれまた実機で動いていた。

さらにミニPCの「X68000Z」もある。うわーっ、ほしい。
でも自分にとってX68KのメインはNAGDRVとZ-MUSICだったし、あの頃の打ち込みデータが残ってるわけでもないしなあ。
それにしてもやっぱり、誌面で名前しか知らなかった人々がしゃべってるというだけで感動する。あの頃の東京にいたかった。
そんな人々を、大橋編集長は自由にさせつつ統制していたわけだ。イチ読者として当時よく分かっていなかったが、今になるとその偉大さが解る。
当初の予定では13時から18時30分まで。実際に終わったのは19時30分を回ったあたり。
もう最近は映画館で2時間以上座ってられないくらいで、そんなに自分が保つのかなあと思っていたが、なんだかあっという間の時間だった。

自分みたいなのを飽きさせないよう、しっかりと構成を練り上げられたのだと思う。面白かったし、楽しかった。
会場外では、GORRY氏と粟田英樹氏が会場整理をしているのを見た。川野俊充(はちみつ)氏も見かけた。
そして今回のイベントを教えてくださった森さんは、どこかにいるのかなと思ってたら、スタッフ統括で裏を走り回っておられたのだった。

最後に少しだけ話ができた。
「源平の扇子、買いました?」
「えっ、そんなのありました?」(全部見たつもりなのに見つけられていなかった)
もう一度見ると、確かある。当然買いました。