ぐりとぐら

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書店で買ってしまいました。「ぐりとぐら」。
実家にもあるのに、どうしても欲しくなってしまって衝動買いです。
今さらこれを知らんやつがいるのかどうか知らないが、とりあえず概要。
野ねずみのぐりとぐらが大好きなことは、
「おりょうりすること たべること ぐり ぐら ぐり ぐら」
というわけで、2人(2ねずみ)はピクニックへ。
すると巨大なたまごを見つけたが、でかすぎて持ち帰れない。
そこで家から料理道具一式持ってきて、その場でカステラ(ホットケーキ)づくりを開始。
すると匂いにつられて動物たちが集まってきたので、
「けちじゃないよ ごちそうするからまっていて」とみんなにおすそわけ。
残った殻で車をつくって帰りましたとさ。
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今になって読むと、実に巧妙に作られていて、「お見事!」と膝を打ちたくなる。
まずぐりとぐらがしたいことは、「どんぐりを砂糖で煮る」とか、「栗をつぶしてクリームにする」ということ。
この時点で子供だった頃の俺のハートは、わしづかみにされました。
見たことないけど、うまそうじゃないか。
それで巨大なたまごを発見。
持ち帰れないから家からいろいろ持ってくるんだが、巨大なたまごに対応する巨大なボールとフライパンがいる。
ボールはまだかつげるが、フライパンは重いので、転がして持って行く。
ここでまたハートにズキュゥゥゥンですよ。だって楽しそうだもん。
そして料理スタート。
卵に牛乳、小麦粉入れてかきまぜる。
手順が簡単だから、子供でもやってみたいと思わせる。
(実際にやると、ちっとも簡単じゃないんだが)
そしてフライパンでふんわりと焼き上がる。うまそう!
いろんな動物たちがわらわら集まってみんなで食べる。
こちらとしては、どんな動物がどんな風に食べてるのか、ページの隅から隅まで見てしまうという寸法。
絵本の醍醐味、ここにあり。
そして唐突に出されるクイズ。残された巨大な卵の殻。
「このからで なにをつくったとおもいますか?」
えーっ、なんだろう? なになに?と頭を使わせる。
そしてページをめくると、ドーン!車になってる!
めちゃくちゃほしい!乗ってみたい!つくってみたい!
ところでその卵、誰のやったん……ってのはおいといて。
ところでこの「かすてら」は、これまであまたの料理人、料理研究家、主婦たちを討ち死にさせてきた代物らしい。
というのも、どうやってもフライパンではここまでふんわりさせられない。
ふんわりさせようとすると底部が黒こげになる、焦げないようにすればふんわりが足りない。
どうにかしてふんわりさせても、なんか全体が茶色になっててあの「かすてら」みたいな黄金色じゃない。
オーブンを使えば全方向から熱が入るのでできないこともないらしいが、ぐりとぐらはオーブンなんて使わん!
それなのに俺は、うちの妻(さい)に「これが食べたい!これをつくれ!つくってくれ!」と平身低頭してお願いしたわけだ。
嫁はたまご4個を使って、まず卵黄と卵白を分離し、それぞれを泡立て器で10~15分も泡立てまくり、濡れ布巾を用意して、焦げないようにフライパンを熱しては冷まし、熱しては冷まし……とくりかえしてつくってくれた。
さすがにフライパンのフタを押し上げるほどにはならなかったが、でっかくてふわふわで黄金色の「かすてら」はできあがった。
森のどうぶつたちのように、手でちぎっては食べ、ちぎっては食べた。
うまいじゃないか!えらいぞ、俺の嫁!

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
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3 よもやま話”ぐら氏のエプロンの意義”
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