iPhone 4S

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ジョブズが後ろに引いた途端の、グダグダな情報漏洩はどうしたものだろうか。

彼は2009年上半期に休養したことがある。
その間に発表されたのは、電源ボタン以外何もない旧iPod Shuffleだった。
イヤホンにスイッチがついていて、曲順は音声で知らせるという代物。
つまりイヤホンを交換できない仕様だった。

私は「なんじゃこりゃ」と思ったが、案の定、
その後の新モデルで「なかったこと」になり、それ以前のデザインに回帰している。
テレビドラマ『バトルオブシリコンバレー』を観るか、
ジム・カールトンの『アップル』を読むと、ジョブズの暴君ぶりはよく判る。

ジョブズが経営者として真にすごいのは、「正しい技術を正しい時期に投入する」ことで、
つまり「すごい技術」でも時期尚早であれば待つ、あるいは捨ててしまう決断ができること。
ジョブズが一度アップルを去った後、
スカリーはまだしもスピンドラー時代の決断できないが故の迷走を知るだけに、
これからは非常に心配ではあります。
おそらく、今後アップルの製品カテゴリーは以前の「4マトリクス」のような美しさはなく、
徐々にあっちこっちに枝分かれしてしまうんだろう。

現段階としては、これまでauだった私としては、もちろん新型iPhoneが楽しみでしょうがないのだが。