宮崎駿『終わらない人』その2
もう誰も気にしてないと思いますけど。 gogotsu.com先日からずっと、宮崎駿を追ったNHK『終わらない人』のことをちょこちょこ考えていて、急に「あっ!」と思い至りました。あの、宮崎駿がドワンゴの川上量生氏を罵倒するシーン。あれは「人間の尊厳」とか「生命への賛歌」といった話ではない。 というのも、スティーブ・ジョブズの人間性を説明するエピソードに、「1週間前、ボロクソに罵倒した社員のアイデアを […]
もう誰も気にしてないと思いますけど。 gogotsu.com先日からずっと、宮崎駿を追ったNHK『終わらない人』のことをちょこちょこ考えていて、急に「あっ!」と思い至りました。あの、宮崎駿がドワンゴの川上量生氏を罵倒するシーン。あれは「人間の尊厳」とか「生命への賛歌」といった話ではない。 というのも、スティーブ・ジョブズの人間性を説明するエピソードに、「1週間前、ボロクソに罵倒した社員のアイデアを […]
御前崎の浜岡原発に行ってきました。体調は回復。原子炉建屋の燃料プールを眺めたりしつつ、高さ22メートルの防波壁(防潮堤)の頂上にも登らせてもらいました。砂上堤防と二重になっている防波壁、改良盛り土、陸側を囲む防火帯、潜水艦みたいな構造の建物。 地震にはこうだ、津波にはこれだ、外部火災にはこれで、竜巻にはこれだぞ、といった感じで思いつくかぎりの対策を施しているように見え、いろんな是非があるとはいえ日 […]
神戸ハーバーランドに立ち寄ると、子どもたちに混じって必ず見入ってしまうピタゴラスイッチのような大型機械「Din Don」がなくなっていました……。 いつもの、建物に入った途端に聞こえる「カーン、ピロピロピロピロ♪」という音色がないから、おかしいなとは思ったんですが……。修理中だそうです。ずいぶん前から上部構造が動いてなかったもんなあ。 これはジョージ・ローズによる「ボールマシン」というもので、近畿 […]
昨日深夜、無事帰宅しました。結局昨日も、ギリギリ2時間の空きを作って新宿のIMAXで観賞。3回目。我ながら病気。観てない時間が禁断症状みたいになっている。 自衛隊と在日米軍はともにゴジラに完敗するわけだが、日本政府が繰り出す対ゴジラ最終決戦兵器の名は「無人在来線爆弾」。これだけでも本作を見る価値がある! 「無人在来線爆弾」。繰り返してしまったが、この熱血感あふれる言霊の力といったら。品川でボロクソ […]
成り行きで、電力会社の偉い方と2人で観賞。 日本の原子力行政について、電力会社や原発の問題点を忌憚なく(しかも現場の実情やデータ込みで)話せる貴重な方です。 映画館を出た後はずっと、「あのシーンはどうだったか」「これについてはどう感じたか」みたいなことを話し合ってました。 1回目と2回目で観ていて変化したのは、ゴジラに対する感情。1回目はひたすら怖かったのが、2回目はゴジラが哀れでなりませんでした […]
3日前に観ていらい、ずっと仕事の合間に『シン・ゴジラ』のことばかり考えている。『シン・ゴジラ』は邦画の将来を思えば、何がなんでも大ヒットしてほしい。なぜなら本作には、分かってない連中がくりだす「売れるしかけ」が一切ないからだ。 物語を停滞させるだけの、ヘタクソな家族愛・人情話・恋愛模様は一切ない。(一応言っとくが、私は恋愛モノ、家族モノ、人情モノは大好き。ここで言ってるのは「とってつけたような、ヘ […]
怪獣プロレスを期待する人には全く向かない。 ただしゴジラによる圧倒的破壊描写は激アツ。最初に蒲田から上陸して品川に向かって北上するシーンも、陸海空全自衛隊による多摩川絶対防衛ラインも、東京駅での無人車輌による集中攻撃も手に汗握った。 で、怪獣パートも良かったけど、人間パートも凄く良かった。 本作の主眼にあるのは「人知を超えた大災害に、私たちの社会はどう立ち向かうのか」であり、自分的には最高だった。 […]
2時間の隙を見つけ、ダッシュで六本木ヒルズに行き「ジブリの大博覧会」に行ってきた。 改めて分かったことは、自分はジブリに関して好きなものは2つあるということ。それは「宮崎駿という人」と「ラピュタ」。ちなみにナウシカはコミックスが至高。 そして何より好きなのは宮崎駿本人。 僕はこの人の、理屈屋で怒りっぽくて自虐的で、でもすごく人なつっこくて、それでいて何もかもを諦めてるようにも見える、そんなおしゃべ […]
地下500mの水 JR名古屋駅から北東に車で50分ほど。岐阜県瑞浪市の山あいに、日本原子力研究開発機構の瑞浪超深地層研究所がある。原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物を地下深くに埋める「地層処分」を研究する施設だ。 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物を地下深くに埋める「地層処分」に向けた研究施設だ。地層処分は地下300mより深い地点と決まっている。そのため地下300mと500mの […]
先日「黒田清輝展」に行ったときに予告されていた「黄金のアフガニスタン」が気になりすぎ、今回ダッシュで上野の国立博物館に走って大急ぎで見てきました。結論から言うと、これはもうたまらん。最初から最後まで目をウルウルさせ、鼻をすすりながらの観賞。俺だけか。そんなことはないでしょう。 というのも、アフガニスタンの文化遺産というと、2001年にタリバンによるバーミヤン石仏の爆破がありました。歴史や文化という […]