星を継ぐもの

星を継ぐもの

月面調査隊が、真紅の宇宙服を着た死体を発見。
チャーリーと名付けられたそれを調べると、死後5万年以上たっていた。
外見は人間と変わらない。これは一体?

中学生時代に本作を読んだアホの私は、「ページが真っ黒で難しくてわかんな~い」と、
読むには読んだがほとんど頭に入ってなかったのだった。

先日3時間ほど電車に乗る用事があったため、
時間つぶしになると思ってカバンに放り込んだ。
それで読み返すと、めちゃくちゃ面白い!

派手な展開はなく、純粋に、最初から最後まで、
科学者たちがああでもないこうでもないと「チャーリーの謎」を推理する。
科学者たちは何度も「解答」を出すが、そのたびに謎は深まる。
さらなる解答が提示され、さらなる矛盾が突きつけられる。

その論理の積み重ね、つまりは作者が思いついたアイデアをひたすら読むのだが、
それがもう面白くって止まらない。
最終解答を読んだ時には、まさに身が震えた。

そしてラスト1ページ、深く静かな感動を覚えつつ本を閉じた。
どうしてこれを面白く思わなかったんだ、中学生の俺! このパープリンめ!
やっぱり本って、読み返さないとダメだなあ。