第7回AJC関西定期勉強会
私学会館でAJC定例勉強会。
今回も満員御礼で、テーブルのない椅子だけの席も作らねばならないほどで、お越しいただいた方には誠にありがとうございました。
今回は、心理学を駆使したアプローチによる家族まるごとと対峙する子供の学習環境構築と、国際バカロレアをはじめとする最先端グローバル教育の現状、さらに変速聴を活用した新しい学習システムと豪華ラインアップとなりました。
毎回錚々たる豪華講師陣による、ありとあらゆる方面からどのように教育へのインパクトが起きているのかを知ることができる勉強会となっています。
まずは学習塾に加え、ニュージーランドでAIC(Auckland International College)、さらに広島で西日本初の認定一条校となった「AICJ中高」を展開する株式会社鴎州コーポレーション代表取締役の桑原克己先生。
そのお話で衝撃的だったのは、日本の英語力上位層をオークランドに留学させたところ、現地生徒だけでなく中国やベトナムから来た同年代の留学生にも全く太刀打ちができなかったというエピソードでした。
そのネックは日本で伝統的に行われる「翻訳型の学習環境」だと見抜き、試行錯誤の末に英語だけで学ぶスタイルを開発。今では校内公用語を日英バイリンガルとし、社会をのぞく全教科(体育や音楽まで)で英語ネイティブ教員による授業を行うことで劇的に力を向上させています。
さらにメインとなったのは、学校法人神戸セミナー校長である喜多徹人先生。
神戸セミナーは、高校中退や長期不登校によって「全く勉強どころではない」子供たちを次々に難関校へ進学させることで有名です。
神戸セミナーは今や「競合がいないオンリーワン」の状態にあります。そのコアにあるのは、子供だけでなく家族と手を携えて学習環境(ただし自宅での勉強は原則禁止……というのがまた興味深いところ)を作るだけの信頼関係の構築にあります。
親は誰しも、家庭での子供の姿しか知りません。
しかし子供が学校と家庭で、様子が違って当たり前です。大切なことは情報を共有し、子供のために何ができるかを一緒に考えようと思ってもらえるかです。
つまり、この先生に本音を話せば助けてくれそうだ、この先生に情報を渡せばいいことが起きそうだ、この先生は私たちのことを応援してくれる。
そう思われる関係をどうすれば築けるのかを、実際の会話例なども使いながらの、個人的にも大変役立つレクチャーでした。
ありがとうございました。
-
前の記事
ぼおるぺん古事記、幽霊塔 2019.09.20
-
次の記事
乳幼児連れのパリ旅行15(5日め・進化大陳列館) 2019.09.25