乳幼児連れのパリ旅行15(5日め・進化大陳列館)

乳幼児連れのパリ旅行15(5日め・進化大陳列館)

進化大陳列館

夕方は、カルチェ・ラタンにある進化史大陳列館(Grande Galerie De L’Evolution)へ。

ここは1635年にルイ13世が創始した王立薬草園を起源とする「国立自然史博物館」のひとつ。
他に植物園、動物園、比較解剖学・古生物学陳列館、鉱物学・地質学陳列館がある。

アパルトマンのあったオルセー美術館近くからは、タクシーで20分くらい、地下鉄ならC号線で15分といったところ。
 

入口では大きなイカがお出迎え


ここはミュージアムパスに対応していない。1人7ユーロ。
我々は夕方16時頃入ったが、ここは17:30閉館なのでご注意を。

中に入ると、薄暗い蒼い光に満ちていてちょっと神秘的な雰囲気。
というのも1階(フランス式にいえば「0階」だが)は「海の生物の展示」ということらしい。
 

巨大なクジラの骨格


この施設、子供に大人気らしい。わかる。すごくわかる。
正直、ここに来て自分は感動した。

博物学とは自然と文化の万物を整理分類するものだが、いかに大きな建物を作っても到底網羅して展示できるはずもない。
勝手な想像にすぎないが、自分はこの陳列館は「子供たちに万物の進化と多様性を伝える」ことに全リソースを注いでいると感じた。
 

唐突に階下をのぞくキリン


写真を撮るな、騒ぐな。
そんなケチなことは一切言わない(ホントは言ってるのかもしれないけど、現地の子どもたちはみんな自由にしていた)。
展示物を守る柵も、申し訳程度にしか見えない低さなので、ものすごく近くまで寄って調べることができる。

我が子らも、来場している他の子供たちに混じって展示に心踊らせ、こちらが考えもしない事象に興味を抱いている様子に見える。
この中からひとつでも興味を持ってくれよ、という「教育の夢」を感じさせる施設であった。
 

みんなで大行進
なんだか分からないがかっこいい標本


センスがいい。
分かりやすいし、それでいて衒学的でカッコ良く、いわゆる「厨二病」な精神も満足させられる……。
 

戦う類人猿
蝶の標本に見入る子供たち
撮影する子供
庭園にじっと座るビュフォン伯ジョルジュ=ルイ・ルクレールの銅像。庭園管理官としてこの施設を大きく発展させた。百科事典『博物誌』の著者でもある

ジェラール・ミュロ

この後、ジェラール・ミュロ(Gérard Mulot)に行って夕食の惣菜を調達。
私はどこにあるのか知らなかったが、日本国内にもある有名なパティスリーらしい。
 

シャポン

さらに、チョコレート専門店「シャポン」でも買い物。
市内にいくつか店舗があるが、アパルトマン付近でもあるリュ・デュ・バック駅近くの店に行った。

こちらはロンドン在住の知人の方に教えてもらった。
チョコレート中毒も大満足の味らしい。
そのおすすめはチョコレートムース(ムース・オ・ショコラの「エクアドール」)で、「人生で一度は食べておけ」とのことであった。
 

感想は……美味しかった。おっ、なんだこれ、止まらない!と食べてしまった結果、写真を撮るのを完全に忘れていた。妻とも取り合いになった(笑)。
 

総目次

01 0日め(準備)
02 1日め(出発)
03 1日め(シャルル・ド・ゴール空港でロストバゲージ)
04 1日め(買い出し……モノプリ、エリック・カイザーなど)
05 2日め(凱旋門・シャンゼリゼ通り)
06 2日め(セーヌ川散策〜夜のルーヴル)
07 3日め(オルセー美術館)
08 3日め(サント・シャペル)
09 3日め(バトー・ムーシュ)
10 4日め(ラスパイユ)
11 4日め(ヴェルサイユ宮殿)
12 4日め(チュイルリー公園)
13 5日め(シャン・ド・マルス公園、クレール通り)
14 5日め(アンヴァリッド、ソルボンヌ大学)
15 5日め(進化史大陳列館)
16 5日め(サンシュルピス教会〜夜のエッフェル塔)
17 6日め(最終日の買い物)
18 レストランケイ(Restaurant KEI)の話