乳幼児連れのパリ旅行2(出発)

乳幼児連れのパリ旅行2(出発)

5月1日の夜21時頃、関西国際空港に到着。
GW中だけあって人がいっぱい。考えてみればハイシーズンに旅行するなんて経験がなく、「混雑している空港」を見るのは生まれて初めて。
しかし下の子がタダで飛行機に乗れる、上の子はもう小学生だから幼稚園の頃ほど自由ではない。
そういう諸々を組み合わせた結果、「GWに海外旅行」というおそろしい結論に収束してしまった。
しかし! 妻が半年以上前から注意深く宿泊と飛行機をサーチしたことで、通常シーズンと大きく変わらない料金設定をものにしたのであった。

さて関空である。
フィンランド航空のチケットカウンターが開くのが22:25となので、とりあえず外貨両替。カードで行けるとは思うものの現金なしというもの心もとない。
約1万円分を75ユーロに替えた(レート128.5円で計9,637円)。

で、ぶらぶらして10時25分にカウンターに行ったら既に長蛇の列。というのも、フィンランド航空では「事前の座席指定」ができないのだ(少なくともエコノミーはそう)。
うわーしまったなー、と思いながら並ぶ。
ところが22:45になってもカウンターは真っ暗。係員が誰も来ない。
 

これに乗る

どうしたんだろうね、などと話していたら列の2人ほど前にいた男性が「乳幼児連れでしたら、たぶんどこの航空会社でも優先カウンターが使えるんじゃないですか?」とのこと。
でもそれで喜び勇んで優先カウンターに並んで「ダメですよ」なんて言われたら、さらに長くなってきている列に並び直すことになる。
どうしよう、どうしようと思っていると、22:50。ようやく係員がやってきた。

「私たちは優先カウンターに並んでいいでしょうか?」
と聞いたら、「たぶん……いいと思いますが……」みたいな答え。
要領を得ないが、列を離れて優先カウンターに並んだ。やっぱりダメとか言われたら困るなーと思いながら。

で、待つ。全然進まない。
優先カウンターには既に数組が並んでいたが、そのひとりひとりにものすごく時間がかかっている。
並んだのは6~7番目だったが、23:30頃にようやく自分たちの番となった。当然通常列も同じペースで進んでいる。間に合うのだろうか。

そして手続きしてもらって分かったのが、いろいろ向こうから質問してくれて、それに合わせて融通を利かせようとしてくれる。
なるほどなあ、ありがたいけどこりゃ時間かかるな、と思ったのであった。
バシネットはもう満席になっていて取れなかった。早くに来てたのになあ。バカバカ。
結局、搭乗開始が00:45で、全乗客が出発ロビーまでやってこれたのがまさに00:45頃。これは逆に、一種の職人芸なのかもしれない。
 

心のおちつくぬいぐるみを抱いて搭乗

で、ついに搭乗。
しかしバシネットは使えない。ここから約10時間に及ぶ、重さ10キロ弱のむずがる子供を満席の狭いエコノミー席で抱いて眠らせるという難行苦行が始まった。
上の子にはKindleで「きかんしゃトーマス」や「おさるのジョージ」の動画を見せることにする。
普段好き放題には見せていない反動で、上の子は「ホント?やったーっ!」とテンションが上がっていた。
用意した子ども用ヘッドホンがここで活躍……するにはしたのだが、いざ見始めると早々に飽きてしまったらしく、座席モニターに映される「この飛行機の現在位置」ばかり見ていた。
彼にとっては生まれて2度目の飛行機なのだが、前回は幼すぎて記憶がない。つまり今回が初めてなのである。いつもよりたくさん見ていい動画よりも、憧れの飛行機の方が楽しいということだろう。ま、こんなものか……。

さて下の子。
狭い機内、気圧の変化、いっぱいの人。普段とのあまりの環境の違いに当然泣く。
ここでひとつ発見したのは、子供の泣き声よりも飛行機の「ゴーッ」というエンジン音の方がうるさいということ。別に発見したくはなかったが……。
ただ、泣かれても他の乗客にはあまり届かないようで、精神的負担が少ないのは助かった。
そのうち疲れ切って眠ってくれた。これを抱いたまま座る。
 

風邪防止に濡れマスク着用してます

たまに目覚める子どもたちの気をまぎらわすのに、何度かジュースをもらおうとアテンダントさんの溜まり場みたいなところに行く。
するとCAさんたちはスマホをいじりながら(でもにこやかに)、「そこにあるから自由に取ればいいじゃん」みたいな感じであった。日本の航空会社とはひと味違うというか、こちらも気楽におかわりできて良かった。
しかし上の子にとって、生まれて初めてで楽しみにしていた飛行機が、いきなりこんなハイレベルで良かったのだろうか。
嫌な記憶になってなければいいのだが……。
 

そして関西国際空港から出発して10時間。
やっと乗り継ぎ地点であるフィンランド・ヘルシンキのヴァンター空港(Helsinki-Vantaa Terminaali)に到着。
もし飛行機が乗り継ぎ時間に間に合わない場合は、自分で手配しないといけないと聞いていたが無事間に合ってよかった。
 

ヘルシンキの気温は5度

ただヴァンター空港はいろんなところに「小さな空港」と書いてあったのだが、指定のゲート12まで遠い遠い。歩いても歩いても全然たどりつかない。
こちとら空港の基準が、近所にある神戸空港なのである。
神戸空港なんてターミナルの端から端までじっくりあるいても10分もかからないであろう。狭さの基準が異なるのである。
結局、いろんな手続きもあってテコテコ歩いてたらあまり余裕のない時間になっていた。
予定では5:30にヴァンター空港について7:05に乗り継ぎ出発、となっていたのだが、遅れて7:35発になっていたのが逆に助かった。それでもさほど余裕はなかったくらいである。
チケットの手配によっては乗り継ぎ45分という可能性もあったのだが、そちらにしなくて良かった……。
 

ヴァンター空港でつかのま(本当につかのまだった)の休憩

もし間に合わなかった場合にはフィンランド航空が代替便を用意すると聞いていたが、実際にそうした場面に遭遇した人の話によると、案内通りに移動したのに飛行機なんてなかった、とか大行列でいつの飛行機に乗れるか分からないとか、とにかく恐ろしい話をいろいろ聞かされていた。
念のため、そうしたトラブルにも対応が早いというフィンランド航空の専用アプリをスマホにインストールしてログインテストもしていたのだが、現地に着いてみるとログインできなかった。IDもパスワードも正しいのにエラー。

一応アプリへのリンクを貼っておきます。

Finnair – Finnair Plc

これを使うしかない状況になっていたらどうなってただろう。
身震いするしかない。

それはさておき、私にとっても生まれて初めての北欧。
ただ到着が早朝6時前だったため、免税店は半分ほどしか開いていない。マリメッコなどは開いていてテンションが上がったが、初日、まだ目的地にもついていないのに荷物を増やすのもなあ、と思って買うのはあきらめた。

その後乗り継ぎ便に乗り、現地時間の朝10時頃、シャルル・ド・ゴール空港に到着。
しかし預けた荷物の内、1つがロストバゲージ……。中身は下の子の食糧……。
何せまだ乳児である。現地のものが食べられるかどうか分からないのだ。そのためカバンひとつをまるまる離乳食で満載していたのだが、それがない。
からっぽになってぐるぐる回るコンベアを見ながら呆然とする私たち。

ついにあきらめて、横にあるカウンターでロストバゲージしていることを伝える。自分たちの宿泊先の住所と電話番号を書き、発見したら送ってもらえるよう頼んだ。
ここで注意すべきは、今回私たちの宿泊先はホテルではなくアパルトマンだということだ。
もしアパルトマン自体の電話番号を伝えてしまったら、自分でその電話を受けなければならなくなる。フランス語なんてできないのに電話で会話などできるわけがない。
そこでアパルトマンの管理会社の電話番号を書いておいた。これは後に大正解だった。

またシャルル・ド・ゴール空港は世界的にもロストバゲージの多い空港として有名で、対応はなかなか手慣れた感じではあった。
以前観たトム・ハンクス主演の映画『ターミナル』では、空港内部で従業員が荷物を適当に投げて運び、なぜか運び切れてない荷物がそこかしこに転がっているシーンがあったが、ああいう感じなんだろうなー……などと想像したのであった。

ここまでで到着から1時間弱経ってしまっている。
到着ゲートをようやく出て、観光カウンターへ。市内ほとんどの博物館や美術館などに入れる「ミュージアムパス」を人数分買った。

空港内での販売場所についてはここへ。

気を取り直し、タクシーでパリ市内へ。
(つづく)