乳幼児連れのパリ旅行6(2日め・散策〜夜のルーヴル)

乳幼児連れのパリ旅行6(2日め・散策〜夜のルーヴル)

ストレー

午前中に凱旋門とシャンゼリゼ通りを見た私たちは、昼食をすませた後、モントルゲイユ通りにあるパリ最古のパティスリー「ストレー」へ。
創業1730年。日本で言うと暴れん坊将軍が現役だった頃である。
 

ストレーの店構え

地図ではここにある。
 

パティスリーとはいえお菓子だけでなく、お惣菜も売られている。
 

この店の売りである「ババ・オー・ラム」を買うことにした。
ラムシロップで限界までひたひたに漬け込んだ焼き菓子だ。
 

クリームの乗ってない方がババ・オー・ラム

それからレバーのパテパイなども買おうと思う。しかし小分けされておらず、かたまりでドカッと置いてある。
横にナイフと計りが置いてあるが、これで適当に切って重さを量れということか? どうやって買うのか分からない。
「私たち、戸惑ってます」というジェスチャーをしてみせると、えらくキリッとした店員さんが「まかせろ」といった感じでカウンターから出てきてくれた。
 

で、ナイフで切って包んでもらい、計りで処理してさあレジへ、というところで店員さんがボトッとパイを床に落としてしまった。
「包んであるし、いいよ」と(これまたジェスチャーで)伝えたが、やり直してくれた。
……という一連の動作が店員さんをテンパらせてしまったらしく、ババ・オーラムの方の会計が忘れ去られてしまった。
そして買うはずだったこちらも忘れてしまっていた(笑)。
自分たちがババ・オーラムを持ってないことに気づいたのはかなり離れてしまった後で、地団駄を踏む(笑)。
 
しかしその時点では気づかず、周辺を散策した。
 

ギャルリ・ヴィヴィエンヌ、パレ・ロワイヤル

ギャルリ・ヴィヴィエンヌ、パレ・ロワイヤルと歩いた。
ギャルリ・ヴィヴィエンヌは「パリで一番美しいアーケード街」ということだったが、ほとんど工事中でよく分からなかった。
 

ギャルリ・ヴィヴィエンヌの入口

特に何も感じず通り過ぎてしまって、写真を全く撮り忘れてしまった。そのままパレ・ロワイヤルへ。
 

こちらはもともとはルイ13世の宰相リシュリューの城館だったが、現在は文化省や国務院と普通のお店が同居する、ちょっと不思議な空間になっている。
パリの中心部でありながら広大な美しい庭園があり、多くの人がのんびり日光浴をしていた。
 

ちょうど季節も良かったせいか、歩いているだけで気分の良い空間だった。
そしてベンチでふーっと一休みなどしていた時に、ふと「あれ?ババ・オーラムがなくない?」と気づいたのであった。

地下鉄へ

もうほとんど宿まで来てしまっていた私たちはババ・オーラムのことをあきらめて宿に戻った。
しかし、やはりババのことが気になる。明日また行こうかとも思ったのだが、明日には明日のデザートがある。
やるなら今しかねえ!(『北の国から』の田中邦衛風に)。

もう十分歩いた妻は、下の子の世話をしなければならない。
そこで上の子を誘ってみたら「うん、行く!」と元気な返事をする。
まだ私と2人っきりで歩くということ自体を喜んでくれる6才の息子なのである。
そうか……と2人、再びストレーへの旅に出た……。
 

しかし当初ご機嫌だったはずが、道を半分くらい過ぎたあたりから「ねえまだ!?」「つかれた!!」を連発。
そりゃそうだよなあ、と思うが、数年前のようにじゃあ抱っこで、というわけには行かない。
なんとかなだめながら歩いてストレーまで辿り着き、無事ババ・オー・ラムを買った。
テンパッて会計を忘れていた店員さんは私の再訪を驚くでもなく、スカっと忘れているようであった。

店を出る。息子は「もうわしゃ動かんぞ」という態度である。
なのですぐ近くのメトロ4号線エティエンヌ・マルセル(Etienne Marcel)駅から地下鉄に乗ることにした。
 

この看板「Metropolitain」が地下鉄の目印

乗ってみて分かったが、凱旋門につながる1号線とはだいぶ雰囲気が異なる。
なんかその、お肌に直で好きな文字や楽しい絵を消えないインクで書いた人(要するにタトゥーだが)が多いというか……。
 

これでも明るく撮れている。本当はもっと暗い

時間的にも満員で、すごく揺れた時に息子を支えていたら、よろけてしまって全身タトゥーだらけの人に思い切りぶつかってしまった。
やべーと思って咄嗟に日本語で謝ったら「問題ないぜ」みたいな感じでサムズアップしてくれた。いい人だった。

そういう感じで地下鉄は進んだわけだが。
目的地であるサンジェルマン・デ・プレ駅の1つ手前のオデオン駅で、列車が進まなくなってしまった。
隣の号車から叫び声が聞こえる。なんだと思って降りてみたら、急病人?が出たようだった。

駅員や救急スタッフが集まってくるのだが、彼らはやってくるたびにそれぞれに握手を交わしているのが印象的であった。
日本でこういうことをするとなぜか怒る人がいる。なぜだろう?

さておき、応急処置が始まっている。乗客はぞろぞろと諦めて出て行く。
慣れてる人たちがこの様子ということは、待っていても長くなるのだろう。私たちもオデオン駅から歩くことにした。
おかげで、と言ってはなんだが、パリで最もシャレオツとされる界隈を歩くことができた。
「ドゥマゴ文学賞」で知られるカフェ「レ・ドゥ・マゴ」もあった!
 

レ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magot’s)

しかしウチの子(6才)はそんなものに興味はない。
逆さしりとり(相手の最初の1文字が最後に来る言葉を言い合う)、国名しりとり、食べ物しりとりと「縛りしりとり」を繰り出すことでなんとか保たせたのであった(笑)。

夜のルーヴル

その後、宿で休んでからルーブル美術館へ行く。
金曜だけ夜21:45まで開いてるのである。ミュージアムパスもあるから気軽に行ける。
昼間は広場のピラミッドを何周もする長大な待ち行列であったが、普段は18時くらいで観覧時間が終了するため多くのツアー客は帰ってしまっている。
 

これでもかなりの夜。どんどん帰って行く観光客
館内もガラガラ

で、延長営業のさらに深いところまで来ると人がほとんどいなくなる。
写真を見ていただきたいが、こんなすっきりしたルーブルの写真を一般人が撮るのは至難の技であろう。簡単にできたが。
 

敷地内にあるカルーセル凱旋門
帰り道のセーヌ川。絵になるなあ。