乳幼児連れのパリ旅行16(5日め・サンシュルピス教会〜夜のエッフェル塔)

乳幼児連れのパリ旅行16(5日め・サンシュルピス教会〜夜のエッフェル塔)

サン=シュルピス教会

進化史大陳列館から、そのままサン・シュルピス教会(Église Saint-Sulpice)へ歩く。
 

ここはパリで2番目に大きな教会(1番大きいのはノートルダム)で、トム・ハンクス主演の映画にもなった小説『ダ=ヴィンチ・コード』では「組織がキーストーンを隠した場所」として描かれている。
入場料はいらない。自由に見学可能。

微妙に左右非対称なつくり
教会の前にあるヴィスコンティ作「4人の枢機卿の噴水」

小説を読むと、サン=シュルピス教会のあたりは「人通りが少なく」、また娼婦くらいしかいない怪しい雰囲気になっているが、実際はごく普通の明るい街角である。
もしかしたら夜はいささか怪しくなってくるのかもしれないが。

教会の中

また『ダ=ヴィンチ・コード』の記述をそのまま信じると、教会内部の床のどこかに「ローズライン」というものがあるらしい。
んでもって、その下には「キーストーン」があると。

一応それを探してみようと思ったのだが、この教会、かなり大きい。ひとり旅だったらじっくり探せるのだが、1歳と6歳の子供を連れてだらだら歩き回るというのはなかなか難しいのである。

とにかくどこかに「異教徒が作った日時計のようなもの」(作品内の記述)があって、それが示す太陽光線が示すオベリスクを探すと……ということなのだが、そもそもこれは「日時計のようなもの」ではない。
「日時計そのもの」である。
1743年、天文学者のピエール・シャルル・ルモニエが設置したもので、太陽光線の移動によって地球の自転を研究した。「ローズライン」は南北を示す子午線であって、怪しい意図をもったものではない。

またこの教会には、ドラクロワのフレスコ画や世界最大級のパイプオルガンがある。

ドラクロワのフレスコ画「神殿を追われるヘリオドロス」
世界最大級のパイプオルガン
主祭壇

夜のエッフェル塔

さていったんアパルトマンに戻って夕食と休憩。
というかもりだくさんの1日で、気づくと全員がベッドやソファで気絶するように夢の中へ……(笑)。

目覚めると夜の9時頃。日本と比べて日が沈むのが極端に遅いパリだが、さすがにかなり薄暗くなっていた(それでも真っ暗ではない)。
午前中にあまりの人手で断念したエッフェル塔に再挑戦した。

現地についてびっくり。朝とは全く違って人がいない!
 

人影はちらほら
ちなみにこっちは同日朝の光景
朝ははるか彼方だったエレベーター入口

エッフェル塔を登るには階段かエレベーターがある。
エレベーターは「地上から途中まで」と「途中から最上階まで」の2段階になっていて、最上階まで行きたい人はエレベーターを乗り換えなけれならない。
人が少ないと言っても、それは朝との比較であってそれなりには混んでいる。

これがエレベーターの乗り換え口

もし朝の大行列で我慢を重ねてここまで来ていたら……。
塔の中の狭い空間で子供をあやしつつ、到底来場者を捌ききれないエレベーターが来るのを延々と待っていたのかと思うと、そのストレスを想像してゾッとする。

というわけで最上階。むしろ夜で大正解だったんじゃないかというすばらしい夜景だった。

最上階から見たシャン・ド・マルス公園

また私たちが登ったのはちょうど「シャンパンフラッシュ」といって、エッフェル塔が光り輝くタイミングでもあった。
ただこれは外から見るものであって、塔の内部にいる分には特に綺麗というわけではない。強力な連続ストロボを浴びていたような感じだ。

これはこれで楽しかった。あーよかった。

塔を降りたころには23時ぐらいになっていた。
ちょっと夜更かししちゃったな。
地下鉄はちょっと怖いので(子供連れだし)、タクシーで帰りました。しかしみんな思うことは同じで、タクシーをつかまえるのに苦労した。

帰り際、塔を振り返ってみた

というのも、タクシーそのものはエッフェル塔からの帰り客を狙ってずらっと並んでいるのだが、昼間と違ってクレジットカードを使えるタクシーがなかなかないのである。
このときたまたま、私も妻も現金の持ち合わせがなかった(わざとでなく、完全にただの失敗)。
尋ねに尋ねてようやく1台、カードOKのタクシーを見つけて帰宅できたのであった。