妻よ、おまえは信玄か

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今月下旬に家族旅行を予定していたが、目的地が軒並み臨時休業となるため中止した。
 
ただ、飛行機や宿は、春休みだからと早めに予約を済ませてあった。
空港からスカイマークに乗るぞと。しかしこれは、安い代わりに1人あたりのキャンセル料がチケット代の半額以上となる5000円という諸刃の刃でもあった。
 
そんな中での新型コロナ騒ぎである。休業、閉館、閉園では行く意味がない。
今月初め、私は「ダメか〜、じゃあ忘れない内にキャンセルするか……」と思っていたのだが、が「まだ早い」と言い出した。
 
「え?でも行くのやめるんでしょ?」
「やめる」
「だったら……」
「ならぬ。時を待つのじゃ」
 
そして1週間がすぎた。
妻は動かない。動かざるごと山の如し。
その間、私はモヤモヤとした日を過ごし、「もういい?」「ダメ」という会話を続けたのであった。
 
そしてついに昼間の仕事中、妻から電話が入った。
「時は来た!今こそキャンセルの好機」
「え?」
 
スカイマークは、3月6日までに予約していたフライトについて、2020年3月20日(金)~2020年4月5日(日)のものは全額返金と発表したのである。
 
これか!これを待っていたのか!
 
「なぜ待ってられたの?」
「JAL、ANAの動きを見ておったのじゃ」
「というと?」
「いかにスカイマークとはいえ、世の流れは無視できぬ。必ずや時期をおいて追従すると見たのじゃ」
「ははーっ」(平伏)

【国内線】新型コロナウイルス感染拡大に伴う航空券の取り扱いについて(3月18日UPDATE)
スカイマーク