子ども本の森

子ども本の森

三宮の「子ども本の森」に行ってきました(要予約)。
床はカーペットで木の棚は手触りよく、また「子ども」とはっきり謳っているので、
無音が求められるわけではなく、子どもが「本で遊べる」感じがとても良かった。
大階段は座って読み聞かせができ、斜めに走るスロープは小さい子どもがちょこちょこ楽しそうに走っていて、
また話し声が反響する円筒状の空間など、いろんなアイデアが詰め込まれている感じでした。


噂通り、飾り棚の手が届かないところに本がありますが、それはきちんと下部に同じ本が揃ってました。
ただ開館から2年以上経過し、
対面が全面ガラスなので思い切り日焼けし、ほとんどの表紙が褪色してたのがちょっと残念。
全ての本がきちんとブックコーティングされてましたが、それでも太陽には勝てない……。
でも、ぱっと見て「わああ」と驚き、わくわくする感じがあるので、目的としてはとても良いと思います。
あとは手段をどう工夫するかで、何かいい方法はないのかなあ。
本の分類は、図書館司書的な並べ方とはちょっと違う感じ。
どういうことかと言うと、子どもといっても幼児と小中学生では全く違うわけで、
大抵の図書館は絵本などを低い棚に、小学生以上に向けては棚の高いところに、と意識する。
しかしここは、絵本でも大人の高さに並んでたりするし、逆に300P超のハードカバーも割と下段にあったりする。
「この絵本は大人が子どものために手に取ってほしい」
とか、意図があるのかもしれません。
ともあれ、「子ども本の森」の名が示す通りで、子どもの高さまでしゃがんでみるとよく分かりますが、
(ちなみに私は博物館などで絵画彫刻を観るときも、
なるべく当時の状況を想像し、例えば仏像であれば「自分より低い位置に置かれたはずはなく、
高い場所に置かれたはずだ」としゃがんで見上げたりする)
どこに目をやっても本があり、本を浴びる「本の森林浴」という感じがしました。
「ありがたく読めよ」ではなく「本はいいね、楽しいね」みたいな。
とても良かったです。