誰かの役に立つかもしれない電子出版メモ

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出版社を経由せずに自分で本を出したい時に。
しかし書店流通に乗せたいならISBNコードが必要。
いらないなら自分で印刷して(または電子データで)配ればいい。

ということで、各パターンに分けて考える。

(1)ISBNを取らない・紙の本で書店に置きたい

書店さんと直接交渉して「直委託」という形で置いてもらう。
この場合、書店さんにとっては管理の手間が増えてしまうので、通常の卸経由よりも掛け率を良くするのが大切。

ただし、当たり前だが注文のたびに本を発送しないといけない。
実体験して分かったが、こっちの書店さんに1冊、こっちの書店は30冊などとバラバラに自分で梱包・発送・管理するのは結構しんどい。

(2)ISBNを取らない・電子書籍で売りたい

Amazonダイレクトパブリシングを使う。

https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/signin

EPUB推奨。
最終データがPDFしかない場合、レイアウトが崩れてまともな本にならないことがある。

(3)ISBNを取る・紙で売りたい(既に印刷在庫がある)

出版社に頼んでISBNコードを「貸して」もらう。
つまり発行者を自分、発売者をコードを持った出版社とする。
問屋さんと本のやりとりをする住所は基本的に発売者になるが、発行者と発売者の両方の住所を書いてもOK。

(4)ISBNを取る・電子書籍や紙で売りたい(印刷在庫はない)

代行サービスを使う。プリントオンデマンドを使うので、紙での追加費用はない。
例として、

MyISBNを使う……ISBN付与された本がAmazonで出せる。
登録費用5,478円/印税10%

https://myisbn.jp

ブックパレットを使う……ISBN付与された本がAmazonと丸善ジュンク堂(honto.jp)で出せる。
登録費用5,280円/印税15%

https://bookplt.com

(5)上記サービスに送る原稿(EPUB)を作成したい

無料サービスで限定すると、

◎元原稿がPDFなら、CleverPDFでEPUB変換する。

https://www.cleverpdf.com/jp

◎他のテキスト形式なら、でんでんコンバータでEPUB変換できるかも。

https://conv.denshochan.com

◎元原稿がブログなら、ライブドアブログでEPUB出力する。

(6)上記サービスでレイアウト保持できない

元原稿がWordかPDFなら、ロマンサーを使う。
ただしページごと画像化されるので最終手段。目次は作れる。

https://romancer.voyager.co.jp/