乳幼児連れのパリ旅行12(4日め・ヴェルサイユ宮殿の後)

チュイルリー公園のメリーゴーランド

ヴェルサイユからは、また高速地下鉄に乗ってアンヴァリッドまで帰ってきた。
そこからセーヌ川沿いにテコテコ歩く。
大人と上の子はへとへとだが、主にベビーカーに乗っていた下の子は元気。
道路を走ろうとするのを止めるのに苦労した。

アパルトマンに戻って食事&休憩の後、夕方になってまた外出した。
セーヌ川の北側を歩くと、すぐにチュイルリー公園(Jardin des Tuileries)がある。
西のシャンゼリゼ通りから、東のルーヴル美術館まで広がる広大な庭園だ。

フランスというと「チュイール」というお菓子があって、言葉の意味は「瓦(Tuile)」である。
日本で言うと「瓦せんべい」みたいなものだろう(?)。
で、このチュイルリー公園とお菓子のチュイールって似てるなと思ってたのだが、この庭園は元々は瓦工場だったということで命名されたらしい。なるほどね。
 

公園の入口で騎乗する女性警官とすれ違った。かっこいい


パレ・ロワイヤルでも感じたが、海外旅行に来て不意に公園でひとやすみするというのは案外いいものである。
昼食もここに持ってきたらよかったなあ、と思ったのであった。
 

造園家ル・ノートルによるフランス式庭園


旅行出発前、私は大学時代の恩師と会ったのだが、恩師はかつてソルボンヌ大学(パリ第4大学)に留学していいて、「あの頃はお金がなくてしょっちゅう公園に行ってた」と聞いた。
そして当時の思い出として、「パリの公園にはなぜか必ず卓球台があるから、ピンポン玉とラケットを持っていくといい」とのことであった。
しかし今回の旅行では、ついに一度も卓球台を見かけることはなかった。
記憶違いなのか、それとも時代が変わったのか???

さらに公園をテコテコ歩いていると、メリーゴーランドを見つけた。なんというか、とってもフランスな感じがする!
 

メリーゴーランドに乗る妻子。奇跡のピント合わせ

アンジェリーナ本店

公園を出る。
北側のリヴォリ通りに、「アンジェリーナ」のパリ本店がある。
 

私はこれまで銀座、大阪梅田、名古屋、博多とそこにアンジェリーナが出店すればついつい食べ続けてきたアンジェリーナ・ファンである。
鼻血が出そうなほど濃厚なモンブランを出すことで有名な店だ。
さらにはそんなモンブランをホールでも出しており、一度だけ食べたことがある。さすがにその時は、しばらくケーキという存在自体から遠ざかってしまうほどの体験であった。
 

高級ブランド店が並ぶ中にある


創業1903年。いい感じの店内である。
しかし店の前はものすごい行列になっていて、店内も大混雑。
遊び疲れてぐずりだしている乳幼児を連れては、ちょっと入れそうになかった。
 

ベル・エポックな店内


店を入ってすぐ右にショッピングスペースがあるので、そこで持ち帰りにすることにした。
パリでは、ヴェルサイユやアンヴァリッドなどの観光名所の中にカフェが設置されている。

それもアンジェリーナが経営しているので、必ずしもここに来ないといけないというわけではない。
ないが……やはり本店だよなあと思う。
 

アンジェリーナのモンブラン。日本で食べた味はきちんと本店のそれを再現しているなと安心した。
ただ各店全く同じではなく微妙に異なる(博多はイマイチだった)。

ル・ルフュージュ・デュ・パス

店構え


さて、夕食である。
「ル・ルフュージュ・デュ・パス(Le Refuge de Passe)」というビストロに行った。
トリップアドバイザーなどを見ても日本人投稿者はゼロ。地元感100%。
パリ5区、先ほど書いたソルボンヌ大学の裏通りにあたる。
 

これは妻がどこからか見つけてきたお店であり、私ならこんなところに行ってみようという勇気は出ない。ほんと尊敬。
ただ、ふらふら歩いてたどり着く場所ではないし、さすがに暗くなってきていたのでアパルトマンからすぐタクシーに乗って行った。
 

古き良きパリという感じの店内


店員さんもすごく親切で、「僕もあんまり英語できないけど、お互いがんばろう!We can try it!」とコミュニケーション取ってくれました。
後で調べてみると、単なるウェイターではなくその人がオーナーだったらしい。
 

メインは、ブタのすね肉とポルチーニだったかな?
銅で作られたココット鍋に入った状態で出てきた。これが名物らしい。というかこれはフランスの伝統料理ということだそうだ。
美味しかったなあ。
 

子供はポカポカのソファですぐ眠ってしまった

総目次

01 0日め(準備)
02 1日め(出発)
03 1日め(シャルル・ド・ゴール空港でロストバゲージ)
04 1日め(買い出し……モノプリ、エリック・カイザーなど)
05 2日め(凱旋門・シャンゼリゼ通り)
06 2日め(セーヌ川散策〜夜のルーヴル)
07 3日め(オルセー美術館)
08 3日め(サント・シャペル)
09 3日め(バトー・ムーシュ)
10 4日め(ラスパイユ)
11 4日め(ヴェルサイユ宮殿)
12 4日め(チュイルリー公園)
13 5日め(シャン・ド・マルス公園、クレール通り)
14 5日め(アンヴァリッド、ソルボンヌ大学)
15 5日め(進化史大陳列館)
16 5日め(サンシュルピス教会〜夜のエッフェル塔)
17 6日め(最終日の買い物)
18 レストランケイ(Restaurant KEI)の話