大阪本町「白銀亭」のカレーライス

大阪本町「白銀亭」のカレーライス

昨日の午前中は大阪で3時間の集中講義をした後、思いついて本町へ。

というのも、ごくたまにレトルトカレーを食べる機会があるが、妻がS&Bの「白銀亭大阪あまからビーフカレー」が一番美味しいと言うので、食べたらほんまやウッマ!となって、ここ2年くらい、レトルトカレーと言えばこれ以外は食べていない。

味はアホみたいな言い草だが、「辛い」。
本来辛いのは苦手で、夏場の犬のように舌を出してハアハアしてしまうくらい辛いのだが、でも美味しい。

で、何もレトルトでなくリアル白銀亭に行けばいいのでは、と食べ始めて2年も経ってようやく思いついた次第なのであった。
はたして白銀亭本店は、創元社の真向かいにあった(ちなみにSF等で有名な東京創元社はここのノレン分け)。

ついたのは13時半ごろだったが、長蛇の列。
しばらく待つ間、私の前に女性2人組が並んでいて、会話を聞くにどうやら1人は常連、1人は私と同じ今日初来店らしい。

で、常連の講釈によると「初めての人は『トンカツカレー+ほうれん草・生卵のトッピング』これで決まり」。
これはいいことを聞いたと思い、その後席についたら即座にそのままを注文させてもらった。

するとココイチくらいのほうれん草という私の予想は見事裏切られ、ものすごい量のほうれん草が搭載されたカレーがやってきた。
ただ薄めによそったライスに、ひと口大に切り分けられたカツ、そしてほうれん草とルーが乗っている。
するとスプーンで普通にすくうだけで「ライス・カツ・ほうれん草・ルー」がミルフィーユ様に重なって口に入るのである。

やるな、店主。

レトルトしか食べてなかったらこれは分からんところだった。
で、食べるとなんと「甘い」。
あれっ、辛くない、甘いじゃん、と思ったのだが、いや、違う、これは辛いぞ!とだんだん分かってくる。
舌は甘いと認識しつつ、どんどん汗が噴き出す。

何これ、美味しい!
なるほどなあ、近くで働いてたら通っちゃうなあ。

レトルト版は割とストレートな辛さだが、本店は甘くてさらに辛かった。つまり深い感じがした。
店主さん及び店員さんたちの感じも繁盛店にありがちな嫌味が全くなく、「万事に行き届いている」と感じました。

とても良かったです。大変美味しゅうございました。
ありがとうございました。