「シルクロード全史」を買いました

「シルクロード全史」を買いました

今日は久しぶりに事務所に行き、リアル会話。最近のよしなしごとを聞く。
あまりにいろいろあって、本来の打ち合わせよりそっちの時間が長引く笑
 
その詳細をここに書くことはできないが、要は人間関係である。
どうやっても他人の心は見えない。自分と他人には越えがたい壁がある。そこに妙味や悲劇がある。
 
思えば、人と人の心を隔てるATフィールドを破壊できればみんな幸せになる、分かりやすく言えば、ぬかに浸かったキュウリが自らを守る境界を失ってみんなで糠漬けになるようなものだと語ったのが「新世紀エヴァンゲリオン」であった(嘘)。
人類補完計画ならぬ、野菜保管計画である。
 
「人間って、分からないもんだよ」とT先生。
「そんなことが起こってるんですか……大変ですね……」と私。
と言いつつも「小説よりそっちを書いた方が売れませんかね?」と口走り、わずかに反省した。
わずかだが。
 
事務所を出て、これまた久しぶりにリアル書店に入ったせいで、ずいぶん高い本を買ってしまった。
反省はしないが、後悔する可能性はある。

というのも、面白いは面白いがどうも「全史」ではない。
中国とヨーロッパはおまけ程度で、実質「中東アジア全史」という感じだ。
下巻は近世に入って石油争奪戦に入るので、人によってはそっちから読んだ方がいいかもしれない。

また人から指摘を受けて調べてみたら、原書の装丁がめちゃめちゃ綺麗……。
比べると日本版は教科書みたい。そして原書のタイトルを素直に訳すと「全史」ではなく「新解釈」。
『新解釈シルクロード』なら全く内容に違和感はない。

ただ「全史」にした方が、僕のような「一冊で全部わかるの?じゃあ読んでみよ!」というミーハー客(何のミーハーだよ……)が釣れるってことなのかな。
実際そうだし。