オー!マイゴースト
これは面白かった。 人間嫌いの偏屈歯医者が一時的に「死んだ」ことで、 幽霊とコミュニケーションを取る能力を得てしまう、というコメディ。 幽霊とは皆、現世に心残りがある者たち。 アメリカ人にも「成仏しきれぬ」という概念があるんだな。 (本作では、真実はそうではないことが明らかにされるが) 幽霊たちは、主人公に話を聞いてもらおうと殺到、 そこらじゅうのべくまくなしに話しかけられまくる。 反論すると、周 […]
これは面白かった。 人間嫌いの偏屈歯医者が一時的に「死んだ」ことで、 幽霊とコミュニケーションを取る能力を得てしまう、というコメディ。 幽霊とは皆、現世に心残りがある者たち。 アメリカ人にも「成仏しきれぬ」という概念があるんだな。 (本作では、真実はそうではないことが明らかにされるが) 幽霊たちは、主人公に話を聞いてもらおうと殺到、 そこらじゅうのべくまくなしに話しかけられまくる。 反論すると、周 […]
これは怖くて、痛い映画。 単純にホラーなシーンもあるが、そういうストレートな意味ではなく、精神的な方。 演劇にかぎらず、何かしら「表舞台」に立とうとして行き詰まった、 限界を感じた、打ちのめされた人に深く突き刺さるような棘がある。 でもそれって、立ったことのない、その世界に真の意味で入門したこのない人には絶対に判らないことでもある。 なりたい自分、なれない自分。 外に見える自分。他人からは見えない […]
これはつまらない。 原作のフランス版が好きで、つい観てしまったが面白くない。悪いリメイク。 もちろんクスッと笑うくらいのことはあるが、特大のため息をつくシーンの方が多かった。 今回、ジャケットにも写っているハリウッド版のスティーブ・カレルの、 「ほら見て、うふ、えへ、ねえねえ、僕の面白い顔、えへえへ」 みたいなわざとらしい表情を見て大いに不安を覚えたが、不安を覚えるくらいなら観なきゃよかった。 オ […]
月面調査隊が、真紅の宇宙服を着た死体を発見。 チャーリーと名付けられたそれを調べると、死後5万年以上たっていた。 外見は人間と変わらない。これは一体? 中学生時代に本作を読んだアホの私は、「ページが真っ黒で難しくてわかんな~い」と、 読むには読んだがほとんど頭に入ってなかったのだった。 先日3時間ほど電車に乗る用事があったため、 時間つぶしになると思ってカバンに放り込んだ。 それで読み返すと、めち […]
ロンドンの病院に運びこまれる身元不明のロシア人少女。 少女は出産して息を引き取る。 助産師アンナは少女の日記を頼りに彼女の身元を割り出そうとするうち、 ロシアン・マフィアの運転手を務めるニコライと出会う、というお話。 ヨーロッパのやくざ映画と言おうか。 「ロンドン番外地」とか「ヨーロッパ残侠伝」とかつけるといいのかな。それじゃ観ないか。 全編、主人公ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)の男の魅力が爆発 […]
西原理恵子のエッセイコミックを映画化。 漫画家のサイバラと、元戦場カメラマンの夫。 夫はアルコール依存症から入退院を繰り返し、ついには死を迎えるまでのお話。 前半「ダメ親父」だった夫が、後半本当に「親父がダメ」になってしまう。 笑った分、悲しみの揺り戻しが来ます。 全体的な骨組みは、以前観た『酔いがさめたら、うちに帰ろう』と同じです。 実話だから当たり前ですが、あちらは夫(鴨志田穣)の原作ですから […]
以前から、何かと「人生、宇宙、すべての答え。それは42」という言葉が各種のパロディなどなどにあらわれて気になっていたにも係わらず、元ネタになっている原作を読まずじまいだったので観た。 地球が銀河ハイウェイの建設予定地に当たり、宇宙人が急にやってきて地球を取り壊し。 その公示はアルファ・ケンタウリの出張所に50年前から掲示されていたそうで、見てない地球人が悪い(笑)。 結局地球は破滅。主人公は最後の […]
これはいい映画。 ドラッグの恐ろしさを真正面から見せて、もちろんハッピーエンドになんてなりようのないお話。 もちろん最初は楽しい。うまく行く。 けれど楽な快感を求めて中毒になって、人生ろくでもなくなるよと教えてくれる作品です。 自分はもっと光り輝く、幸せな、すばらしい日々を送るはずだった、 そう思っていても現実はそうじゃない。 ひとついいことがあれば、ふたつくらい悩みがついてくる。 時には悩みだけ […]
茨城県下妻に住み、ロリータ・ファッションに身を包んだ少女・桃子(深田恭子)がヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)と出会い、数々の騒動に巻き込まれつつ強力な生き様を貫く、というお話。 もしかしたら田舎には今も生き残っているかもしれない、不良のロマンティシズム。 かなりの傑作だった。 生来の真面目さを隠してヤンキーになったイチゴと、その真逆でロココ調に憧れた桃子。 どちらもそのこだわりは、過去の「痛み」によ […]
冷酷非情なコン・ゲーム。天才たちの頭脳を賭けた頂上決戦。 人智をこえた金融工学による予測不能なマネーゲーム。 そういうのはひとつもありません。 「ソーシャル・ネットワーク」みたいなわくわく感はなかったです。 なんだろう。オムライスのような、幕の内弁当のような、コロッケのような。 けして突き抜けるような味にはならないメニュー(これは僕の偏見)というか。 ただマイケル・ダグラスの「俳優力」はさすがで、 […]