広島型スポーツマネジメント学
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「広島型スポーツマネジメント学」。
おかげさまで私、地方都市のスポーツ事情について結構詳しくなりました。
![](https://i0.wp.com/kndtk.com/wp-content/uploads/2020/02/86932356_2810230395719853_2021000365826113536_o.jpg?resize=846%2C1024&ssl=1)
本書は、東洋カープ(野球)、サンフレッチェ(サッカー)、ドラゴンフライズ(バスケ)、JTサンダーズ(バレーボール)など、広島に根付いたプロスポーツマネジメントを論じており、
「地域に密着しろ」と人は簡単に言いますけど、じゃあ何をすればいいのよ?という疑問に具体的に答えてくれる本です。
まず都市規模が小さく、ビッグスポンサーのいないスポーツ関係者は必読でしょう。
キーワードは「情報の透明化」「人材育成」「どこに付加価値をつけるか」「顧客管理」。
スポーツビジネスを成り立たせるには、入場料、スポンサー料、グッズ販売、放映権料が基本。しかしこれからはスタジアムビジネスも重要です。
広島のマツダスタジアムは、このスタジアムビジネスのトップランナーであり、その成り立ちやアイデアについてもしっかりまとめられています。
他にもテレビでは、しばしば「広島の小学校には『カープ学』の授業がある」とか言って、なんでやねん!ハハハと笑ってますけど、
他の球団が、鉄道会社、マスコミなど大企業が宣伝と割り切って赤字運営したのに対して、カープは「市民球団」だったわけで、赤字なんて許されない。
それでもプロ球団として生き残り、予算も人員も豊富な他チームと伍していかねばならない。
そんなカープ誕生から現在までの歴史など、スポーツ論としても経営学としても、確かに学ぶ価値があるな!と思いました。
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