景気について

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景況感、全地域で悪化=「後退局面入りの兆し」-帝国データ

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019020500815&g=eco&fbclid=IwAR12Cea2pZqh6Ld3uBOy_s1CEwe5NrGBiqyCenK1LuCaIVsB85MsOCASS0w

時事通信

数値上、前回の景気後退局面は2008年。
まずその前提からまとめておくと、2002年から日本は戦後最長の景気拡大期間「いざなみ景気」が続きました。
輸出企業は円安の後押しで業績を拡大、2005年頃からは過去最高益を記録する企業が続出します。
 
でも家計では賃金が増加しませんで、雇用の非正規化も進んだから、いわゆる「実感なき景気回復」と。
それでも、消費者物価指数は上昇しています。
日本銀行は2006年3月に量的緩和政策を解除し、次いで7月にゼロ金利政策も解除しました。
 
このまま行けば……と思ってたところで起きるのが、2007年のサブプライムローン問題。
アメリカは2000年にITバブルが崩壊しているんですけれども、超低金利政策が実施されて、低所得者向け住宅ローン「サブプライムローン」が開発されます。
これが証券化されてめちゃくちゃにお金が流れたわけですね。
 
で、住宅価格が下落に転ずると一気に不良債権化。
2008年9月にリーマンブラザーズが経営破綻して、「世界同時不況」ということで我が国を直撃。
 
同年末に日本は景気後退局面となり、以後連続してマイナス成長となります。
上場企業の倒産件数は2008年に過去最大となりました。
消費者物価指数は再び下落して、政府は「デフレ」を宣言。
で、2009年7月、民主党への政権交代となります。
 
ところがここで起こってしまうのが、2011年の東日本大震災。
夏には欧州債務危機。さらに秋にはタイの洪水被害で世界のサプライチェーンが寸断。
こういったことで、結局民主党は期待に応えられないまま、2012年に政権の座を降りました。
 
で、自民党が第2次安倍内閣を組閣しまして、いわゆる「アベノミクス」がスタートします。
日銀は「異次元金融緩和」をやり、1ドル75円まで進んでいた円高を円安に誘導。これは確かに輸出関連企業を一気に業績回復させました。
さらにGPIFのドデカい資金運用で平均株価を上昇に導き、家計マインドを改善させるぞと。
 
で、これ行けんじゃね?ということで、
政府は2014年に消費税を5%から8%に引き上げてしまい、個人消費が一気に冷え込みました。何やってんだよ。
 
数値上は、現在景気拡大局面でありまして、これは高度成長期に匹敵するとまで言われております。
しかしサラリーマンの平均収入を見ると、どの先進国も上昇しているのに唯一日本だけが下降したまま。
これで「好景気」を実感せえよ、というのは無理な話ですね。
 
で、消費税の再増税、やるのかな?